FC2ブログ

久しぶりの雨

.18 2020 日記 comment(0) trackback(0)
IMG_2478_convert_20200525123855.jpg

 ある朝、気がつくと表が賑やかだ。表に出てみる。子供たちが嬉しそうに登校
している。隣りの子どもに、「学校始まったの?」と聞くと「うん」。「よかったね」と
云いつつ一抹の寂しさを覚えた。一緒に巣ごもりしていた仲間がある日を境に
日常を取り戻したからだ。私はずっと一人巣ごもりだなどとすねてみたくなるが
隠居生活などというものは元よりそういうものである。仲間がいっぱいいて嬉し
かったのか?と自問する自分がいる。


IMG_2479_convert_20200525124109.jpg

IMG_2508_convert_20200525124145.jpg

 久しぶりに数日続けて雨が降った。天気が続いたので、これはある意味有難い。
天気の続いた後の雨は、巣ごもり生活をより明確にしてくれる。庭や畑の敷地内で
の外部での活動を断念せねばならないから、逆に迷いが吹っ切れるのだ。こんな
日は買い物外出も遠慮したい。そう思うと逆に落ち着く。
 「緊急事態宣言」が解除になっても急に日々の生活は変わらない。こんな中、世界
中で様々な試みがなされている。知らないところで、知らないうちに何かがコロナ以
前と異なる世界観を模索している。そんな期待とも不安とも違う、ちょっと好奇心め
いた感覚でスマホやテレビを見ている。
 隣国、中国、韓国を見ていて不安な気持ちにさせられるのは、次々に様々な事柄
を捨てて、新しい取り組みやシステムを導入することだ。うらやましいなどと思ってい
るのではない。逆に怖いのだ。一方の日本は、何か新しいことをやろうとしても急激
な変化を世の中が受け入れない。今回のマイナンバーカードを使った現金10万円の
振込システムなど良いことだと思うがトラブル続きだ。一向にマイナンバーカードは
普及しない。キャッシュレスも今回のコロナ騒ぎで一挙に進むかと思ったが、そうは
ならない気がする。嘆いているのではない。
 今回のコロナ騒ぎで思ったのは、単純系より複雑系が生存能力を有するという感の
ようなものである。単純系とはなにか?国民のほとんどがスマホを自由に扱い、お金
も情報もそして今回のように監視システムまでその手持ちのパーソナルな小さな機械
に単純化されるようなこと。あるいは車や飛行機などの企業城下町のように単一の企
業で町のほとんどが構成されること。原子力発電所もある意味、これに近い。
 一方複雑系は大企業もあるが中小企業も頑張っているとか、効率最優先に企業や
商業が単一化されない。例えば隙間産業などがうまく潤滑油になってソフト、ハード
含めていろんな選択肢があること。まあ、早い話、居酒屋みたいなものだ。海外には
こういうものがないと外国人に異常に受けている。電話一つとってみるとこれはあなた
の近辺にある話だが、スマホ、ガラケー、電話機、FAX。これらが混在している世界。
日本のこうした状況は西洋合理主義からほど遠い。がその多様性であるがゆえにそれ
ぞれの中で様々な文化が生まれる。世界にカタストロフが生じた時、進化論でいうと多
様化社会の方が生き残る可能性が高い。日本は色々非難する人はいるが、そういう
意味では結構いい線いってる気がする。
 引きこもりは、つい最近まで社会問題であった。今やそういうライフスタイルは主流と
なり、引きこもれない人が社会的に問題となっている。社会常識は変わるという事実は
踏まえておかねばならない。


IMG_2483_convert_20200525124229.jpg

IMG_2484_convert_20200525124318.jpg

IMG_2486_convert_20200525124434.jpg

 毎朝、新聞の一面の川柳欄を見る。「要請で戦争に行く夢を見た」には思わず笑って
しまった。強制ではなく要請。基準ではなく目安。今回のコロナ騒ぎで、「要請」や「基準」
の日本的曖昧さに苦笑しながら、政治というものが、かつて山本七平さんが「空気の研究」
で延べた「空気を読む」機関に過ぎないということをほとんどの人が感じたのではないかと
思う。「緊急事態宣言」も「緊急事態宣言解除」もどうしてこうものの見事にワンテンポ遅れ
るのか不思議だったが、そうか政府は国民の空気を読んでいるのであって、決して専門家
委員会の意見を重用しているのではないことに気付いた。空気を読むというのは決して悪
いことではない。我々がそろそろ「解除だよね」という気運を感じる能力というのはある意味
大切なことであるが、西洋合理主義や科学の世界では通用しない。様々な検討を重ねて
出来た基準というものは、何よりも先に来る。「これこれの基準を超えたから、緊急事態宣言
を発令します」「これこれの基準を下回ったから基準を解除します」日本の基準は明らかに
基準ではなく目安なのだ。ならば最初から目安とすればいいのである。日本は世界にまれな
不思議な国である。だが私はそれが決して嫌いではない。


IMG_2532_convert_20200525124535.jpg

IMG_2520_convert_20200525124609.jpg

IMG_2522_convert_20200525124637.jpg

IMG_2529_convert_20200525124714.jpg

 雨に濡れた緑は、しっとりとして日本的情緒を醸し出す。平屋に住んでいると
日々、風や雨の音が聞こえる。窓を開けると晴れた日には小鳥のさえずりが
絶えず聞こえている。会社勤めのころは最寄りの駅と我が家の間だけがそうした
環境だった。仕事をしている間は、外の環境が気にならない。会社の地下1階から
そのまま地下鉄の駅へおり、電車を乗り継いで、最寄りの駅で駅舎を出た時に
初めて、寒さや雨を感じた。今は自然が近いというか、自然そのものの中に抱か
れて生活している。幸せなことだ。


IMG_2538_convert_20200525124748.jpg




写真日記 ブログランキングへ

いつもブログ「扉の向こうへ」を見ていただいてありがとうございます。
「写真日記ブログランキング」に参加しています。
読後、上記 リンクバナーをクリックしていただけると幸いです。
スポンサーサイト



  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://sht0807.blog135.fc2.com/tb.php/1934-7f56593c