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内と外

.14 2020 エッセー comment(0) trackback(0)
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 日曜版のエッセー「新・心のサプリ」で海原純子さんが「内と外」と題して
以下のように書かれていました。


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 最近「内」と「外」ということについて考えるようになった。自分の「内」と自分の「外」、家の「内」と家の「外」というイメージだ。内と外がうまくバランスがとれていると問題がないけれど、「外」に頼りすぎていると「内」にもっているものに気がつかなくなる。

 家にいることを退屈にしない為には自分で何かを作り出す必要がある。そうしたプロセスを確立する前に、「外」にたくさんの頼るものがあれば、自分の「内」にある力に気づく前に外にあるものに頼って、そのうち「内」にある力を活かすことを忘れてしまう可能性がある。

 では、それがなかったり、わずかしかない場合はどうすればいいだろう。外にある楽しみを得られない時だ。この生活でできることを創り出さなければならない。楽しみはそれぞれだから、まわりの人の意見は参考にはなるが、自分がそれで楽しめるとは限らない。

 外に出ず、内でできる楽しみを自分の内に持っている力で創り出すことは、新型コロナウイルスが私たちの社会につきつけたテーマのひとつのようにも思える。

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 初めてヨーロッパを旅した時、最初に立ち寄った国はオランダでした。
時期は12月の末。昼の短さに驚きました。数年後、北欧の国々を住宅
調査で訪れた時、時期は9月末でしたが、様々な場面で冬の暗さや厳
しさを感じることが多々ありました。考えてみたら、北国に住む人たちは
冬の間、わずかな太陽、ひどい時には白夜の下で生活しています。
STAY HOME を地で行く生活を毎年続けていることになります。北欧
を旅している時、ふと懐かしく思ったのは「アジアの喧騒」でした。対象的
です。最近、NHKの「世界はほしいモノにあふれてる」で再放送されてい
る北欧のインテリアや雑貨、そこでの生活を見ていると家というものの
豊かさなくして人生はあり得ないと主張しているように思えてなりません。

 一方、初めてシンガポールを旅した時、驚いたのは、住宅の中にある
台所が極端に小さいという事でした。外食が発達していて、屋台やレスト
ランなど間近にたくさんあるため、そちらを利用する方が安上がりなので
す。ここでは外食がいたって普通の事なのです。


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 ふと、昔自分が家庭機能の外部化について、論文を書いたことを思い
出しました。会社にいた頃、1年間兵庫県の家庭問題研究所に週1回通い
大学の研究者と一緒に社会学の勉強をした1年でした。最後にその成果を
まとめて論文にするのです。指導は甲南大の野々山教授、私の研究パー
トナーは当時同志社女子大講師の方でした。ほとんどはその方がまとめて
下さったのですが、実は1月から論文のまとめに当たっていたのですが、
阪神・淡路大震災が起きて、その間、研究室へ集まることもままならず、
休日に喫茶店でパートナーと会って打合せしたことを思い出しました。
なんだか、今と状況が似ているなとそんなことを感じます。
 論文のテーマは「家庭の機能・役割に関する調査研究報告書」
その中で、第2章「家庭機能」第2節「家庭機能の代替化の現状と需要」
で「家族機能の外部化」として
・普段着のクリーニング
・TVショッピング、通信販売
・持ち帰り弁当、惣菜等
・学習塾
などが続きます。様々な視点で分析しているのですが、当時から「家庭」
についての認識が徐々に変化していることと、相まって世の中にサービス
業という業種が瞬く間に増えていった背景もあります。最初はすき間産業
であったものが多種多様、アイデア次第でなんでも事業化できたという事
ですが、今回新型コロナウイルスの影響をもっとも大きく受けたのもこの
業種かもしれません。


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 「不要不急の外出を避けましょう」とのことですが、我々リタイアした者は
その存在自身が不要不急ですが、それはある意味、人生を早く下りて早く
不要不急の存在になりなさいという事でもあります。コロナ以前は世のた
め人のため、一生働きなさいという一つの価値観が大勢を占めていました。
しかし、早く不要不急の存在になってSTAY HOME しなさいという社会欲
求はコロナ後の社会を少しは変えるかもしれません。





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