FC2ブログ

冬の庭

.30 2020 エッセー comment(0) trackback(0)
 IMG_0320_convert_20200210110959.jpg

 昨年は柿が豊作だった。しかしながらうまくいかないもので
暖かすぎたのと忙しすぎたので大量の干し柿を作るというわ
けにもいかず、12月に埼玉に出かける前に100個ほどを作っ
たに過ぎなかった。埼玉から帰って時間があればなどと思っ
たりしたが、年末にそんな余裕などありはしなくて、結局大量
の渋柿はなったまま年を越した。渋柿は熟してくると甘さが
増す。そこへたくさんの野鳥がやってきて、毎日ギャーギャー
とうるさかった。正月を過ぎるとすべて食べつくしたと見えて
静かになった。


IMG_0497_convert_20200210111331.jpg

IMG_0488_convert_20200210111151.jpg

 やれやれと思っていたのだが、数日後、庭の垣根脇や意外
身近なところで野鳥がバサバサと音を立てて飛び去る光景に
出くわした。私の家の周りにはあちこちに赤い実を付けた植物
が多くある。センリョウ、マンリョウ、南天、クロガネモチなどで
ある。どうやら狙いをこちらに定めたようで、庭の赤い実はみる
みる姿を消していく。庭先に水場がある。野鳥はここに立ち寄っ
て水浴びをしたり、水を飲んだりするらしく、その都度周囲に糞
を撒き散らしていく。


IMG_0507_convert_20200210111422.jpg

IMG_0494_convert_20200210111246.jpg

 赤い実を食べられて庭の風情が無くなることに輪をかけて糞
で周りを汚す野鳥に忌々しさを覚えたが、有る時、ふと気づいた。
先にあげた植物は赤い実を野鳥に食べられて、野鳥が糞をあち
こちに撒き散らすことで子孫を増やしていく。そういえば、植え替
えたり、株分けをしたわけでもないのにいつの間にか赤い実を付
けた植物が明らかに増えた。鳥と植物は助け合って生きていた。
私は、人の論理でただ野鳥を忌々しく思っているが、自然の摂理
の前でなすすべもない。


IMG_0462_convert_20200210111109.jpg

 昨日、お墓に行って供花の水を替えようとして、これまた花の周
囲に野鳥の糞を見つけた。花を見て驚いた。菊の花の白い花びら
だけが食いつくされ、花芯の黄色い部分のみが残っていた。


IMG_0851_convert_20200210111637.jpg

IMG_0852_convert_20200210111534.jpg

 先日、友達と色んな話をしているなかで、そういえば、いくら田舎
でも、,昔はメジロや鶯は近くの山に行かないと見れなかったのに、
今は庭先で見るようになったというような話になった。確かに鳥に
すれば自然に点在する餌を見つけるより里に下りて人が育てた
木々の花や植物の実を狙う方が効率がいいのかも知れない。野
鳥も人間同様都会が住みやすいようだ。いつの間にか我々人間が
鳥たち自然の営みの一部に組み込まれているのか?あるいは鳥
たちが人間同様都市化しているのか?本当のところは知らない。





写真日記 ブログランキングへ

いつもブログ「扉の向こうへ」を見ていただいてありがとうございます。
「写真日記ブログランキング」に参加しています。
読後、上記 リンクバナーをクリックしていただけると幸いです。
スポンサーサイト



 HOME