扉の向こうへ(酔龍亭雑記)
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海の夕焼け
.31 2016
日記
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雪国に住む娘(妹)に手作り金柑ジャム、ポンカン、
日向夏みかん、ヨーグルッペ(南九州限定?娘たちの
大のお気に入り)を送った。その数日後、今度は大阪の
娘(姉)に同じようなものを送った。こちらは金柑ジャムが
間に合わなかったので麦焼酎と小魚のツマミを送った。
以前は家内が熱心に娘たちにこうしていろいろ送ってあげていたのを
尻目に「やりすぎや、そんなにしてやらんでも」などと
言っていたのに、一人になってみると
今度は私が熱心に娘たちにこうして季節の田舎の産物を
送っている。
いつの間にか私はとても優しいお父さんを演じている。
その帰り、タイミング的に夕陽が沈む時間だったので、
海辺に立ち寄る。
海に突き出した突堤で釣りを終えた釣り人が帰るところに
出くわした。その背後に赤く染まった西の空が見える。
にしの空には大きな黒雲の集団が広がっていて
その下の僅かな隙間のみが赤くなっている。
太陽はまだこの黒雲の中にいて、もうしばらくすると
ひょっとしたら夕陽がこの西の僅かな空の隙間に
現れないかと冷たい風の吹きすさぶ中
時の過ぎるのを待つ。
私は宮崎県の最南端串間市に住んでいる。
だが、時々思うのだ。
私は私の周りに住む人々とまるで違った時間と空間を
生きているのではないかと
ここでは誰も夕陽を時間をかけて眺めたりはしない。
私一人がこうして刻一刻と変化する夕陽を眺めている。
大阪でこのブログを見ている人が
夕陽の写真を見て「癒されます」などと
言ってくれるのは本当に嬉しいのだが
最近このブログを見始めた串間の人が
同じセリフを吐くと「??????]
なんて言ったらいいのだろう。
青い空と朱い夕焼けと海の表情を全く同レベルで
同じ画面に撮れないのがカメラの難しいところだ。
おどろおどろしい朱を撮ろうとすると海は真っ暗になる。
青い空を撮ろうとしても手前の画面は暗くなる。
手前の風景に焦点を合わせると青い空や朱い夕焼けは
ボケてくる。なかなかままならないのである。
ここに着いた時にすれ違った釣り人に
「どうでした?」と声をかけた。
「思った以上に波が高くさっぱりでした」
との返事。そういえば波が少し高い。
その波が岩にぶつかって時々しぶきが上がる。
夕焼けの中を漁船が2艘港へ向かって帰ってくる。
もう少し姿勢を低くしたら、夕焼けを背後に漁船が
撮れたかな。でも無理だな。そううまくはいかない。
えっ、暗くて漁船がよくわからない?
そうなんですよ。難しい。
遠くにいる貨物船は分かりますか。
結構いろんな物語が込められているんです。
黒い雲の下から太陽が顔を出しました。
その光が海を走る様子が撮りたかったのですが
ちょっと光が弱い。
これはちょっと不思議なカットになりました。
幻想的な写真になりました。
この突堤の先の灯台は実は朱い色をしているのですが
それが出ていないのが残念です。
この写真は朱い色だけを楽しんでください。
この写真は黒い雲が二層に別れ、上の層に
沈む夕日の朱が少しだけ感じられます。
私としてはこの二層目の黒雲が真っ赤になることを
期待して待っていたのですが、
ここまででした。
とにかく自然が行うことです。
はっきりしているのはこの日と同じ夕焼けは
二度とないということ。
だから、一生懸命に撮ってもいいのだと
自分を慰めることにしています。
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Author:酔龍
宮崎県串間市在住。木々に囲まれた敷地内の僅かな畑を耕し、母屋の離れ「酔龍亭」に暮らす。地域の人々と共にコミュニティデザインを通して地域の再生に関わる。
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