黄金色の九月

.30 2014 comment(0) trackback(0)
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街灯の青い灯がまだ灯る薄い闇の向こうにそびえる山のかなた
朝が茜色の衣をまとい、窺うようにそうっとやって来る


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あるかなきかの白いヴェールが遠くの山々を覆う
雪が地上の汚濁を隠すように薄靄がありふれた風景に魔法をかける
偶然が配した木々の向こうで山々が重なり合って灰色の空へと消え入っていく
時が歩みを止め、ただ静寂が支配する


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あるいは夏の終わりと云い、秋の始まりとも云う
そんな九月が終わる最後の日にこんなふうに
静かな朝がそーっとやってきて
私にだけ囁くのだこのわずかひと月のことを


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今朝だけ何故かいつもと違う散歩道をまるで誰かに導かれるように
東京でのこと大阪での娘たちとの日々
椎葉の渓流で釣りをしたこと
近所の人達と月のない夜に月見をしたこと
それぞれの土地で出会った人たちのこと
たったひと月の中に芳醇な人生が存在していた


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東の方を振り返ると朝靄の細かな粒子に朝日が当たり
それがまるで稀にしか起こらない化学反応のように
あたり一面の空気を黄金色に染める
何気ない景色はまるで錬金術師の魔法のように
一面黄金色だ

そうだこの九月はこんなふうにきっと輝いていたに違いない



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