西米良-渓流を遡る

.30 2014 渓流釣り comment(0) trackback(0)
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 最終日は、朝から晴天だった。午前3時まで本を読んでいたので当然早く起きて釣りをするなんてことはとてもとてもできていない。8時に隣の温泉の和室で朝食を摂り、気持ちがいいのでテラスへ。あれっ、たった一日のことなのに若葉が成長している。自然はこうしてどんどん前に進んでいく。いつまでも枯れ木のままというわけにはいかないのだ。そんなことをぼんやり考える。遠くの山に朝日が射す。光と影の織り成す自然の造形の中に織り込まれた桜が白く浮かび上がる。

今日はきっといい一日になるだろう。


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部屋を片付け、荷物を車に運び込み、駐車場をでる。温泉のフロントに寄り、清算を済ます。柚子の味噌漬けとゆずの羊羹、柚子の種(後日説明予定)を売店で買う。

さあ、出発だ。


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昨日の反省というわけで今日はとにかく支流を狙うことにする。支流に入るのはちょっと勇気がいる。道路が狭いからだ。対向車があると怖いのだが、山中はほとんど通る車がないので思い切って入っていく。しばらく登ると勾配がきつくなる。谷の下の方に小さな滝が連続してその下に淵が続いている。おおーよしよしなんだいいところがあるじゃないか。坂を上ったところで道脇の膨らみに車を停めた。下の谷にいい落ち込みが連続してる。上流は道路のすぐ下を小さな流れが流れている。その少し上に小さな砂防があり、その下に落ち込みが見える。この時期、水温が低いのでヤマメはまだ深い溜まりにいることが多い。昨日のこともあるので探り釣りのつもりで釣ってみることにする。

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竿を伸ばし、仕掛けを付け、餌を付けて落ち込みの中心に竿を出す。何度かやってみるが反応がない。右側はさっぱり反応なし、左側でちび山女魚がかかる。いることはいる。どうも目印の動きが早い。錘を一つ大きなものに変える。餌を沈めて動きを少し緩やかにしてみた。

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すぐに当たりが来た。待望のヤマメである。同じ流れのパターンで同じ場所で5匹ほど釣れたところで喰いが止んだ。右側は同じように見えて何度やっても当たりがない。そろそろ場所を変えて、別の支流を目指すことにする。できるだけ多くの場所をあたって見たかった。

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山道を随分走った。いい流れに出た。川に沿って道が走る。時々車を停め、渓流を覗き込む。先ほどと同じくらいの砂防ダムが見えた。なんとか下りれそうだ。ここでもすぐに2匹ほど釣れた。下流を見ると良さそうな渓である。

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少し下流へ歩き、写真左の小さな落ち込みで1匹、写真右のの流れで1匹釣れた。川の縁の砂地に鹿の足跡があった。すぐ近くで鶯が啼いている。見上げると張り出した梢に桜の花が咲いている。山深い渓流の清冽な流れに沿って釣りをしているとこの清らかな空気に少しずつ染まっていく気がする。

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いつの間にかお昼を過ぎている。今日もコンロでお湯を沸かし、カップラーメンとコーヒーで昼食を摂る。今度来るときは折りたたみ椅子と小さなテーブルを持ってこよう。山道の道脇でこうしていても車1台とて通らないのだから。車の後ろの扉を上げそこに坐って背後の山を眺めやる。谷間を風が吹き抜ける。「風立ちぬ、いざ生きめやも」か・・・・・

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帰り際、夏に泊まった小川作小屋村を訪ねる。予想通り桜が綺麗に咲いていてとても絵になります。

実はこの小川作小屋村、昨年度の国土交通省主催の地域づくり表彰で最高賞の国土交通大臣賞に選ばれました。この小川作小屋村は人口わずか93人、高齢化率6割超の小さな小川集落に、年間2万人以上(平成12年度は27,256人)の客を呼び込む人気施設に成長したのです。

ただ私の住む街もそうなのですが問題もいくつか垣間見えます。一体、一般の方々はこの山中の村を訪れて日中の時間を何に使っておられるのでしょう。大抵の方々は私のようにこの地だからこそ遊べるようなものをもっておられないのだろうと推測します。つまりこの温泉地を出ると行くところがないのです。西米良村は農業体験をうたい文句にしていますがもっと滞在型の遊びパターンを増やし準備しておかないと今以上に伸びないような気もします。滞在型レジャーの問題は訪れる側にもあるのです。欧米人のようにサイクリング、ジョギング、キャンプ場以外でのキャンプ、カヌーによる川下り、沢登り、あるいは読書やスケッチなどと何もないところでも長く滞在して豊かな時間を過ごせるそんな成熟さや精神的タフさが必要な時代がそこまで来ているような気がします。


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ああ、そうそう。例の国道の崖崩れはどうなったのか。私の行く数日前に復旧したのだそうです。まあ、行って良かったと思います。昨年の夏小川作小屋村に行った時には、村所辺りは素通りでしたが、今回宿泊したり、あちらこちらの渓流を辿ってみると西米良村の概要が少しだけ分かった気がします。小川を3時頃に出て夕方6時には串間に着くのですから近いものです。道路もそこそこいいですしね。また釣竿を抱えて行ってみようと思っています。

3回にわたった西米良の旅、如何だったでしょうか。



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