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お花見

.24 2013 日記 comment(4) trackback(0)
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私の住んでいる地区の第5班恒例の春の花見を急遽することになった。急遽というのは、当初常識的に考えて3月30日がよかろうということであったのが、あれよあれよという間に花が咲き始めたものだから早まって23日に開催することになったのだが、年度末で皆忙しいらしく集まりはあまりよくない。おまけに朝から薄曇り、昼を過ぎて雨模様の空になった。午後2時半、少し早目にお隣さんへ手伝いに行くとポツポツと雨が降りだした。桜の見える庭にテーブルを出す予定が結局、屋根の下を会場とすることになった。料理は各家庭一品の持ち寄りに自治会費からビールと仕出しが少し、私は久しぶりの宴会である。三時から初めて六時過ぎには終了した。

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23日の夜は本格的な雨になった。24日は雨模様の一日、家でゆっくり過ごす。25日朝、扉を開けるとデッキ床の上に桜の花びらが散っている。風が吹く度に桜の花びらがひらひらと舞い落ちてくる。

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よく考えたら、この時期随分贅沢な話である。どこに出かけたところでこんなに大きな桜の木はない。それが庭先にでんと座り花を咲かせている。この木の下で二人して草をむしったり、畑を耕したり、木の枝を伐採したり、落ちた椿の花を掃いて集めたり、そんなごく日常的なことをやっているのだが、「なんか不思議だね」「うーん、現実感がないね」夜は夜で、私が月を見るために敢えて屋根をつけなかった木製デッキに立って夜桜を眺めているとこれがなんとも贅沢なのである。ただ「うーん」というしかない。

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25日は晴天だった。もう何度も撮った写真を又撮り始める。今日は背景の青空が綺麗だ。それに風が吹くたびに桜の花びらが舞う。この白い花びらが舞うさまを写真に撮ろうとしたのだが、どうもうまくいかない。「うーん、だけど綺麗なんだよね」

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学生の頃読んだハイネの詩に、そんなことを詠んだ詩があったはずと探してみた。「新しき春」の中に見つけた。

白い木の下に座って
お前は遠く嵐の叫びを聞いている。
空には静寂の雲影が
霧のとばりにつつまれて行くのを眺めている。

地には森も野面も枯れはてて
裸形をさらしているのを眺めている。
お前の周囲は冬だ。お前の心も冬だ。
そしてお前の心臓も凍ってしまった。

不意に白いものが
お前の頭の上へ降ってくる。
お前はいまいましげに考える。
樹木が吹雪を降らしたのだと。

だがそれは吹雪ではなかった。
それと分かった時の嬉しい驚き。
雨と降り注いでお前をからかったのは
匂いゆかしき春の花だ。

身震いするほど嬉しい妖しの力。
冬が春に変化する。
雪が花に変化する。
そしてお前の心も新しく愛にもえる。



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