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赤城神社

.15 2011 建築 comment(0) trackback(0)
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 地下鉄東西線の神楽坂駅の後方で降り、地上に出る。壁に掲示された地図と前方の道路を見合わせるがどう行ったらいいのか分からない。ひょっとして背後かと思い、すぐ傍の角を曲がると目の前に赤い鳥居が現われた。 

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 鳥居をくぐると右にパークコート神楽坂、左に赤城神社が隣り合わせに建っている。なんとも不思議な光景である。都心の神社の境内にマンションを建て、社殿も新築するという珍しい組み合わせの再開発プロジェクトである。

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 設計は隈研吾。前回東京出張の折、会議終了後、暗くなった表参道からみゆき通りを通り同じ設計者の根津美術館を見に行った。どちらも和風建築ではあるが、その「和風」に対して一石を投じる問題作でもある。根津美術館は瓦屋根、そして今回の赤城神社は板葺きの屋根である。

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 「和風」を伝統的手法を使わずにできるだけ抽象化し、現代的素材を使い工業的手法で再構築する。出来上がったものはぱっと見「和風建築」なのだが、「抽象化された和風」は分かりやすいが重厚さや歴史的評価にどこまで耐えうるのだろう。本物を目指す人にはどこか物足りなく、新しい建築を求める人たちにはその知的操作が頼もしく見えるのだろう。

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 さて、赤城神社であるが、遠めには檜作りの普通の拝殿に見える。ところが図面をよく見ると鉄骨造とある。屋根は木で葺かれた大和葺きに見えるが金属でできている。木造に見える外壁はガラス張りでその外部を格子が覆っているに過ぎない。同じモチーフは隣のマンションの大和張りのアルミ製柱カバーに及んでいる。
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