詩仙堂

.29 2011 寺社めぐり comment(0) trackback(0)
1104240056_convert_20110429220027.jpg

 せっかく一乗寺まで来たのだし、少し足を伸ばして詩仙堂迄行くことにした。緩やかな坂を上っていると石碑の建つ小さな公園がある。なんだろうと見るとなんと一乗寺下り松とある。かの宮本武蔵が吉岡一門との最後の戦いをした場所である。

1104240061_convert_20110429151357.jpg

 そろそろ着いてもいい頃とふと道脇を見ると小さな門があり史蹟詩仙堂とある。個人の住宅の玄関のありようでいい。門をくぐると椿の赤い花が地面に散らばり季節ならではの風情である。

1104240070_convert_20110429151450.jpg

 徳川譜代の臣石川丈山は54歳で引退、59歳でこの詩仙堂を造営90歳の天寿を全うする。没するまでの三十余年を清貧の中に、聖賢の教えを自分の勤めとし、寝食を忘れてこれを楽しんだ。丈山は隷書、漢詩の大家であり、またわが国における煎茶(文人茶)の開祖である。門をもう一つくぐると母屋が現われる。現代の住宅のスケールで感覚的に受け入れやすいのか、人気のスポットである。座敷に座りただ庭を眺めやる。それだけのことがなんとも言えず、ゆったりした気分にさせる。

1104240100_convert_20110429151548.jpg

 しばらく座って庭を眺めた後外に出て、下にある庭を拝見した。段差のある庭は工夫されて椿、石楠花、山吹、山躑躅などが新緑に混じり心を和ませる。庭先の鹿威しの音が響き、湿気を含んだ風が竹林の笹音をたてる。
スポンサーサイト
 HOME