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日々のこと(20110317)

.18 2011 日記 comment(0) trackback(0)
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釣り仲間のシカさんは福島県出身。震災直後から一人車で家族の安否を求めて現地へ行っていた。残る仲間も心配で、とりあえず来週の郡上八幡への釣行は無期延期とした。夕方、シカさんからメールが入った。写真が一枚添えられてあった。静かな海辺に面した村の中央部が津波に削られている。その中の1軒がシカさんの実家だと言う。2階上屋が敷地から離れた場所にあった。村は立ち入り禁止で村を望む丘の上から撮られたものだった。詳しい話は聞いていない。

 今朝、目が覚めて何時になく寒いので布団を肩口に引き寄せた。ふと、毛布1枚で硬く冷たい体育館の床で寝ている被災者の姿が浮かんだ。大阪でもこんなに寒いのに、そう思うといたたまれない。テレビのこちら側では皆思いは同じで何とか早く救援物資が届いて欲しいと思っている。皆復興に向けてがんばっているのだが届かない。ガソリンがないと何も機能しなくなっている村や町。田舎ほど車は必需品だ。それに加えて電気に水。我々の便利な日常を支えているこれらのものが入ってこないとたちまち破綻してしまう日常。明日は我々の番かもしれない。

 3月も半ばを過ぎてもう春だというのに曇り空から雪がちらちらと降ってくる。桜の花びらなら人を慰めもしようが、もう雪はごめんだ。この雪は震災のあった東北地方にも降っている。もういいだろうそこまでしなくても天に向かってそう呟いてみる。

 死んでいった多くの命とまるで引き換えのように生まれてきた新しい命。こんなときだからこそ新しい命の誕生はうれしいものだ。奇跡のように病院へたどり着いた身重の母親、悲しみに沈む被災者、それら多くの思いが新しい生命体の周りを包んでいる。そのあどけない笑顔には大きな希望と復興の未来しか見えない。

 被災地の小学校や中学校の卒業式の様子が伝えられる。この子達は10年、20年と続く復興の大切な担い手なのだ。そして今回の想像を絶する自然災害の貴重な語り部でもある。そう思うと随分頼もしく思える。たくましい大人になってほしい。そう思わずにいられない。君たちの親もその又親もこの地に踏ん張り繰り返される自然災害に負けることなく何度も何度も闘ってきたのだ。

 私たちは日一日と再び日常に埋没し始めている。テレビでは毎日被災地の様子が放映されている。一人一人の人生が垣間見えて、普通なら重なることもない東北の一漁港の情報が我々の日常に重なってくる。もうそこは知らない土地ではなくまるで自分が育った土地のように毎日毎日、私たちの心に訴えかけてくる。
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