知恩院

.27 2011 建築 comment(0) trackback(0)
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 仕事で京都に行く機会があり、1月歴史ハイキングで訪れた知恩院を再訪した。京都は今年、浄土宗の法然上人の800回忌、浄土真宗の親鸞聖人の750回忌ということで様ざまな行事が予定されている。この知恩院の東大路から三門に至る参道整備と和順会館の建設もこの800年大遠忌法要に合わせて計画された。
 門から一直線に伸びる新しく整備された参道の軸線が見事である。軸線の先には国宝の三門がしっかりと視線を受け止めている。参道(歩道)は新しい石畳が敷かれ所々にしっかりとした石のベンチが参拝客に優しい。照明が一定間隔で配され夜の参道と三門のライトアップもすばらしいと聞く。

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 知恩院の三門は、1621年二代将軍徳川秀忠が建立したもので、高さ24m、横幅約50m、屋根瓦は焼く7万枚に及び、東大寺南大門より大きく現存する木造の門では世界最大規模を誇る。楼上内部には、宝冠釈迦如来像や十六羅漢像が祀られ、柱や天上には極彩色の天女や飛龍が描かれている。楼上からは京都市内を一望することができる。

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 和順大師法然上人の御名前を冠する施設、和順会館が完成していた。現代的な建物なのだがなんと外装は漆喰仕上げである。瓦屋根に銅版葺きそしてこの漆喰仕上げが違和感なくこの参道の歴史の一部として組み込まれている。段差を利用した施設計画で5層の空間をうまく配置している。2階、3階は宿泊施設になっている。今年は参拝客で賑わうことであろう。

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 和順会館のいろんな位置から知恩院が見える。西日を浴びた三門や本堂の屋根が木々の間に見えて、京都らしい趣のある風景を味わうことができる。
 ところで人の一生の中で50年と言うのはなかなか重たい数字である。幸いなことに今年、我々は法然上人の800回忌にこうした形で偶然一つの出会いをしている。50年後850回忌に私はもうこの世にいない。今回整備された参道も和順会館も歴史の流れの中で昔からそこにそうして建っていた様に存在し続けて欲しいと思う。
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