ルーシー・リー展

.30 2011 芸術 comment(0) trackback(0)
110130 125_convert_20110130215306

ちょっと遠出の散歩をしようと悠紀さんと大阪中ノ島の東洋陶磁美術館へ行った。目的はルーシー・リー展。東洋陶磁美術館は随分昔に安宅コレクションを見に来て以来だ。海外の陶芸家はあまり知らない。昔たまたま読んだ本で英国のバーナード・リーチを知った。その後、山崎の大山崎山荘美術館でバーナード・リーチの作品に出会えた。ただ個人的にはあまり惹かれることはなかった。あまりに東洋的なのである。今回のルーシー・リーは人から聞いた前評判もあり、かなり期待した。この人の経歴を見てびっくりする。大戦前のウイーン出身であり、この時期、ウイーンは科学、芸術に多くの才人を輩出した。ルーシーは1922年にウイーン装飾芸術美術館付属のウイーン工業美術学校に学ぶ。最初から自分のスタイルをもっている。中国の宋時代の作品に影響を受けたようでもあるし、そうでないようでもある。ただ当時の工芸品が等しく目指していたモダニズムの運動の中で自分の立つ位置は明確に認識しているようで、そのことが彼女の作品を長い間生きながらえさせている。いずれの作品もモダンである。その造形が時代を超えて、何時までも古く感じられない現代性を有していることは驚きに値する。久し振りにいいものを見た。美術館もこじんまりしている割には回遊性があり、分節化されたギャラリー間にはスリット窓が切られ、そこから見える風景が心地よい。
スポンサーサイト
 HOME