イルミネーション

.27 2010 日記 comment(0) trackback(0)
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 12月の初めに北風が吹いた。黄金色した銀杏の葉が風に舞い、御堂筋を走る車の上に、歩き去る人々の上に次から次に落ちてくる。冬の青い空から舞い降りてくる黄金色の葉は息を呑むほどに美しくはかなげでこの一年で積上げたものが壊れていくようなそんな寂しさで呆然とただ眺めていた。
 数日たった夕方、表の賑わいに出てみると落ちた葉の代わりに光り輝くイルミネーションが葉を落とした銀杏の幹を優しく包み込み、落ちた葉の代わりに蛍のように軽やかな球体の粒が木々を覆っていた。
 ライティングデザイナー長町志穂の作品である。誰もいなくなった御堂筋で多くの人たちを指揮してこれまでのものを作り上げる。昨年から始まった試みであるが作品性、テーマ性が高く見ていて幻想の世界へ引きこまれる気がする。去年、木に気を使いすぎ先端まで照明器具を巻けなかった反省から今年は先端まで見事に光に包まれている。葉を落とし寂しくなった御堂筋が夕方薄暗くなった頃早くも光が灯りだす。そして不思議な世界が現れる。オフィス街の帰社時間を過ぎた頃から一般客も増え、あちこちでカメラを向ける人が絶えない。こうした工夫一つで街が甦る。
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