椎葉釣行 その1

.20 2017 渓流釣り comment(0) trackback(0)
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2回にわたり長々とブログを綴ったものだから、皆さん
そろそろうんざりしているのでは。

ご心配なく、今回は渓流釣です。
渓流を吹き渡る爽やかな5月の風に癒されてください。

毎年恒例の春の椎葉釣行。スケジュールの調整がうまくいかず、
本来ならウイークデーを狙うところ、土、日、月の週末
3日間の実施となりました。
そこで、いつもなら初日、尾前渓谷に直行するところ、
土曜日で入渓者が多かろうと予測して直接川の口へ
向かうことにしました。

今回も諸塚を過ぎ、上椎葉へ20Kmほどの地点で
工事のための交通止めに遭遇、少し遅れて
上椎葉着は11時15分。いつものお店でお蕎麦を食べて
川の口を目指しました。

メンバーは福岡から大学同期の杉田さん、
宮崎県国富町から会社時代の先輩谷山さん、
そして私の3人

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川の口の民宿上村に投宿。遊漁券を購入するため
漁協役員の丹野さんのお宅を訪ねる。
その日、昼頃訪ねる旨、事前にご主人に連絡しておいたら
玄関でおばあちゃんが遊漁券を用意して待ってくれていました。
その日は朝からお茶の葉を摘んでいて、ご主人はそれを
工場へ持っていったのだとか。

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好天に恵まれた午後というのはあんまり釣果は
期待できません。他の2人はさっさと支度を終え、
それぞれ、渓に降りてゆきました。

さてどこへ行こうか。私は歩いて上流へ向かう。
木々に覆われた渓流は昼でも薄暗い。
橋のたもとから渓流へ下りて、仕掛けを竿先に
結び、目の前の淀みに餌を投じる。
心震える一瞬である。

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だが、入渓した場所は狭く、上部に木の枝が張り出していた。
どうにもやりにくいのでやりたくないが小さな淵の手前を横切り
反対側の淵の際に立って、淵に餌を投じた。距離が近いので
警戒されてまずは釣れまいと目印が下へ流れ出すのを目で追った。
と、目印が突然沈む。えっ、かかっている。そんな?
慌てた。暴れる様子からするとそこそこ大きい。
背中に手をやり、タモを左手に持って、竿を立て静かに引き寄せる。
その間、魚は右に左に暴れる。慌てず、そーっと、
タモですくい上げる。

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うわー、綺麗な朱色のヤマメである。大きさも23cmほど。
いきなりこんなのが釣れてしまった。釣ったというより
釣れてしまったという感覚である。がなにより嬉しい。

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小さな落ち込みが連続する。その落ち込みに根気よく
餌を流すとそこそこのサイズが釣れだした。

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日が西に傾き緑の木々の間から渓流に西日が
差し込む。涼しい風が流れに沿って吹き渡る。
釣りの手を休め、通り過ぎた渓を振り返り、
上流に目をやる。すぐ上に小さな滝が見える。
心はもうそちらの方へ行っている。

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その小さな滝壺へそーっと近づき、餌を投じる。
いきなり、強い引き。手応えが大きい。右に左に
魚は暴れる。背中からタモを外し、水辺に近づく。
竿を立てて魚を引き寄せ、タモですくい上げる。
大きい。24cmである。手に持ってみる。いい手応えである。

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時間は5時を回っている。6時までには帰りたい。が
この上流にまだポイントが残っている。
鬱蒼と生い茂る中に入る。
小さな落ち込みがある。ここは昨年、雨後に10数匹
いれぐいした場所なのだが、天気続きで水が少なく
泡立つ部分が小さくなっている。
ここで粘って数匹を釣った。

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5時半、納竿。
民宿へ向かう。ビクが重い。
足取りが弾む。初日にしては上出来である。

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民宿へ戻ってビクを開け、釣ってきた魚を
広げてみる。
数は9匹と少ないが20cm以上が4匹
まずまずかな。

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二人共、先に帰っており、谷山さんが夕飯の支度の
大半は用意してくれていて、メインディッシュを
私が料理すれば完成である。早速、作り始める。

さあ、できた。
ビールで「乾杯」グダグダといろんな話をしながら
夜は更けていく。

外は一面の星空。ここは街の灯がないため、星空が
綺麗に見える。水田の蛙の合唱がうるさいぐらい。
いつも聞こえる渓流のせせらぎが蛙の合唱で
かき消される。

あした天気になーれ
(本当は雨が降ったほうが釣れるんだけれど・・・)




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椎葉釣行 2日目

.28 2016 渓流釣り comment(0) trackback(0)
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昨夜は飲み過ぎた。夕食を先に食べたので五右衛門風呂に
入るのも遅くなった。何時頃寝たんだろう。
夜中の3時頃目が覚めて、一瞬どこに寝ているのかわからなかった。
最初に頭に浮かんだのは、釣った魚を捌かなくてはだった。
ふらつきながら台所に行くと
なんと2匹ほどが開きになっていて、もう一匹は背中に刃が当たった状態の
まま、残りのヤマメは流しに転がっている。
一体何があればこうなるのだろう。
どうも魚をさばいている時に眠気に襲われ、作業を放り出して
布団に寝たらしい。まるで記憶がない。

魚をさばき終わって網籠に干して再び寝た。

その日早朝の釣りは辞めて食事を少し早めにして
それから釣りに出ることにした。
空は曇っているし、雨模様だからそんな風にゆっくりスタートである。

谷山さんが朝食を作っている間、カメラを持って
ちょっと朝の撮影。


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霧が川筋に沸き起こり移動する。
風景が刻々と変化する。
小崎地区の最深部川の口集落の朝の風景である。
早いところで稲刈りが始まっていた。
山あいに点在する水田の稲穂が黄金色に輝いている。


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道路の右側、この丘の上の屋根が見えているのが
民宿「上村」だ。
この時期、一面に彼岸花が咲き誇っている。


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民宿の全景、手前が納屋で奥が母屋
車は縁側まで乗り入れ、荷物はそのまま
運び入れる。

山々はまだ秋の装いには程遠いのだが
栗の木の下のイガや柿がわずかに
初秋の香りを発している。

朝食はなんと谷山さんが鮎を冷凍して持参
それを焼いて身をほぐし、鮎飯を作ってくれた。
「どや、うまいやろう」「小骨が・・・」
「アホ、いちいち出さんと噛み砕け」
「・・・・・美味しいです・・・・・」


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行ってみたい源流があった。今日はそれをせめる。
出がけに小雨が降り出した。雨具を着用して
上流の支流に沿って山道を登る。汗が噴き出す。
砂防を二つ越えた。


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数年前に山崩れがあった場所の下を通る。

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細い流れの小さな落ち込みに釣り糸を投じながら
少しずつ登っていく、小さな滝が連続して
上にはもっとましな淀みがあって
そこに大魚が潜んでいるとワクワクしながら
崖をよじ登る。


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さあ、もう一つ上に緑が見える。
頑張ってみようかと思ったが
帰りの時間が気になる。
今回はここまでにしておこう。


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登ってきた下を振り返る。
「ゲッ、結構登っている」
さあ、こんどはこの来た道(崖)を降りねばならない。
「南無さん」
釣り人というのはこんなふうにアホなのです。


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まるで山登りしていた気分である。帰りに
下の砂防の下の流れまで崖を降りて釣り下った。
里の稲田が美しい。

昼過ぎに宿に帰ると谷山さんがカレーを作って
くれていた。「ひょっとしてこのカレー鮎飯にかかってます。」
「アホ、文句言わんと食え」

食後二人で民宿丹野へご主人の圭之さんを訪ねる。
前回、コーヒーをご馳走になった時、サウナを作りたいという
話を聞いていたので、自分の建築資料の中から捜して
サウナの本を持ってきた。中身をざっと説明して
この本貸しておくから勉強して立派なサウナを作って
ください。できたらサウナに入りに来ます。


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午後の釣りに出る。
雨具は暑いので持たずに出たら
釣り場で雨が降り始めた。
仕方ないので大きな木の下で雨宿り、小止みなったところで
再び釣り始める。

実は午後の釣りはすぐ近くで宿の真下から入る釣り場が
あるのだがそこは上流に大きな滝があってその上に行けない。
では上流から下ったらいいではないかと思うのだが
上流の橋の下に降りて下流を覗くと大きな落ち込みがあって
とても降りることが出来ない。谷は深い。
ウーン、ここへ降りていく道はないものか。
いろいろ探したら、それらしい道を見つけた。
転げ落ちそうな急な道というか獣道のようなものだ。
降りてみる。
巨大な窪地のようなところに出た。
上流の崖の中央から滝の水が吹き出している。
その流れは小さな落ち込みを作りながら
段々と下へ下っており、最下流は例の大きな滝の上になっていて
上も下も川沿いには出ることがかなわない。
しばらくここで釣る。ここはいい。春先はきっと釣れそうだ。
夕方、5時まで釣ってまた崖をよじ登り戻る。


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この日、午後出がけに宿主の輝基さんがやってきた。
谷山さん「俺、風呂沸かすわ」と宿主に代わって
五右衛門風呂の風呂焚きを始めた。

私が帰り着いたとき、輝基さんは帰ったところだった。
この日の夕食は私が作る予定だったのだが、
材料も料理も分かっていたので谷山さんが
作っていてくれた。それになんと輝基さんに
夕食を勧め、ご馳走したのだそうである。

私とすれば釣りに専念できるので嬉しくはあるが
いやーなんというか、「あんた、何しに来たの?」
まあいいか、谷山さんは実は「恐怖の専属料理人兼風呂焚きおっさん」
なのであった。こんな山の中で数日過ごすのに
なくてはならない人物なのでありました。


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翌朝、早く起きて上流を釣ろうと支度をして宿を出た。
もう少しで目的地というところで「あれ?竿がない」
なんと釣竿を持たずに来てしまった。


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宿まで戻り、釣り竿を持って再び・・・と思ったが気が萎えた。
真下の川で釣ることにした。カメラも電池が切れていたので
置いて出た。
釣り始めて、冷蔵庫に入れておいたエサ箱のミミズが少ないことに
気づいた。上流の滝のところで餌が切れた。
帰って朝食。食後、冷蔵庫を覗いた谷山さんが
「おい、ミミズが逃げ出しとるぞ」「えっ?」
箱に入ったものは封を切っていないので出ていないが
一緒にビニール袋に入れておいた餌箱から脱走した数匹が
冷蔵庫内を逃げ回っている。女性がいたら悲鳴が聞こえるところである。
大半はビニールの中だった。どうりでエサ箱の中のミミズが
少なかったはず。この日はついていない。


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輝基さんにまたお土産にナバ木を5本ずつもらった。
11月頃になると椎茸がわんさか出てくる。
楽しみである。

昼前に宿を出て、上椎葉で昼のお蕎麦を食べて
帰った。工事区間は事前に通行止めの時間がわかっていたので
今回はうまく回避できた。

昨年は春と秋に2回釣りに椎葉を訪れ、更に竹の枝尾の夜神楽を見に
合わせて3回訪れた。今年も都合が合えば又、夜神楽に
行きたいと思っているがどうなるかわからない。
行くのにとても大変な場所なのだが行ける限り
続けたいと思っている。

私にとって椎葉はひとつの深いトンネルの向こう側にある
「もうひとつの世界」なのである。この深いトンネルをくぐってくることで
帰ってきた私の日常世界が以前とは少しだけ違っている事に
気づけたらいいなと思っている。





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椎葉釣行 1日目

.26 2016 渓流釣り comment(0) trackback(0)
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いつも同じ所に居て小さな物語に耳を傾ける。
でも時々、遥か遠くの世界の物語に耳をすましてみたくなったことはありませんか。
まるで違った環境でまるで異なる小さな物語が実はいたるところに
存在しています。
旅の途上、列車の窓から見える山間の集落にも
海のそばを通る時に眼下に見えた小さな漁村にも
たくさんの小さな物語があるのです。
ただわれわれはそれらと関わるすべを持っていません。


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今年2度目の椎葉への釣りの旅
予定していた出発の日に台風がやってきて延期を
余儀なくされました。ただ釣りには時間制限があって
10月1日からどの川も禁漁期間に入ってしまうのです。
天気は少々悪くとも最後の週に出かけないわけにはいきません。

福岡の杉田くんが今回は都合が悪く
この春から新たに参加してくださった先輩の谷山さんと
調整して26日月曜日、椎葉へ向かいました。


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途中、川霧が立って水田の畦にたくさんの彼岸花が
咲いている箇所を通りました。思わず道脇に車を停め、
撮影しました。川霧って本当に幻想的なんです。
畦のカカシや彼岸花もとても綺麗でした。


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しばらく進んだところで携帯が鳴りました。
車を停めて出てみると先行の谷山さんから
「おい、今どこや?」「諸塚の手前です。」
「また、こないだんとこが工事中で通行止めや。11時にならんと
通れんぞ。30分以上の待ちや。それとも手前の道をそれて
迂回路の山道、走るか。」「ブルブル・・ご勘弁」
ということで走って諸塚を過ぎ、しばらく走ると


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トンネル手前で車が並んで待っています。
私の5台手前に谷山さんの車が見えます。
降りて挨拶に行くと新聞を読んで待っておられる。

もともと上椎葉の鶴富屋敷の手前の駐車場に11時集合に
していたのですが、ここで出会ってしまったので
上椎葉の手前から直接、椎葉ダムにあがり
そこから尾前に向かうことにしました。
入りがわからないというので途中で前後交代し
私が先頭を行くことになりました。


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尾前渓谷に到着したのは12時頃
早速、買ってきたお弁当を食べて支度をします。


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道脇の藪の中にアケビがなっています。
熟れて開いているので食べごろです。
ちぎって食後のデザートにしました。


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「谷山さん、アケビがなっとったよ」と声をかけて
見ると谷山さん川を見下ろしながら優雅に椅子に座り
弁当を食べていました。


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雨のあとで少し水量が多いのが気になりますが
少し濁り気味で空も曇っていい釣り日和かもしれません。
私は上流へ、谷山さんは下流へ

最初の一投はワクワクします。
前回学んだことですが、やはりこの時期の釣りは
淵よりも流れを丹念に釣るのがいいようです。
流れごとにポツリポツリとヤマメがかかりますが
一箇所で大量に釣れるなどということはなく
春の釣りに比べるとちょっと寂しい気がします。
が反面春に比べてチビヤマメは少なくなっています。

ひとつの小さな落ち込みと流れ、を釣り終わると
大きな岩を巻いてひとつ上の流れに入ります。
すると先に小さな滝が現れ、青々とした淵と流れが
見えます。一番ワクワクする瞬間です。
その刹那、釣り人は誰しも思うのです。
あそこにはきっと大物が潜んでいるに違いないと・・

そうやって上流へ上流へと誘われるように
流れを登っていって帰る頃になって
今来たルートをもう一度出発点まで戻らなければならないことに
気づくのです。


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夕方4時に納竿。来た道を引き返します。上椎葉の街まで
一旦戻り、谷山さんの車にガソリンを入れて、小崎へと向かいます。

椎葉への道は諸塚ー上椎葉間は正直ひどい道です。
離合できない道の連続でカーブが続くのでカーブミラーを見ながら
ハンドルを切っていきます。どう頑張っても時速40kmしか出せません。
更にその道は上椎葉ー尾前間でもっとひどくなります。
朝7時に串間を出て、途中30分の待ちがあったとは言え
尾前につくのが12時、尾前を4時に出て上椎葉を通り小崎の川の口に
着いたのが6時。とても年寄りが行くようなコースではありません。
カーブと狭い道が連続すると胃がよじれる気がします。
あと何年通えるかな。


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小崎、川の口の民宿「上村」に着くと輝基さんが
展望五右衛門風呂を沸かして待っていてくださいました。
顔を見ると目が腫れている。「どうしたんですか」
なんと蜂に刺されたのだそうです。
翌日、部屋にスズメバチが入ってきて慌てました。

今回の食事の分担は朝食と昼食は谷山さん
夕食は私。しかし、谷山さんゴソゴソと
自分で持ってきたメザシを焼いたり持参のきゅうりの
漬物や大根の漬物を出したりとまあ、マメにやってくれています。
夕食は簡単な回鍋肉と輝基さんにもらった野菜を
炒めました。

そしてなんと谷山さんが前に紹介した白鷹「秋あがり」を1本
持ってきてくれました。純米辛口、キリリとした口当たりで
美味しくいただきました。私、実のところ家にある同じ酒
まだ口を切っていないんです。
「秋あがり」二日で空いてしまいました。





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椎葉釣行 その3

.19 2016 渓流釣り comment(2) trackback(0)
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天気予報通りというか既に昨日の夕方からその兆候は
あったのだが、早朝から物の見事に晴れた。
釣り人にとって晴れるというのは嬉しい半面、
時間との勝負でもある。朝日が川面に届くまでが
勝負なのだ。朝日が川面を照らすようになると
途端に釣れなくなる。


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この日も谷山さんは「朝飯作っとくから行ってこい」と
ひとり残り、私と杉田くんと二人で上流に連れ立って出た。


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昨日、訪問した丹野さんの前の田圃は田植え直前で
水を張った水田に村の風景が写りこんでいた。


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杉田くんは昨日、私が入った淵に降りて行き、
私は昨日夕方釣った場所からその上流の滝まで
釣りあがろうと川に降りていった。


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川に入って浅瀬で直ぐに一匹が釣れた。
その後、昨日の夕方爆釣りした淵に餌を投じると
直ぐにアタリが来た。続けざまに7匹を釣り上げた。


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川を覆う木々の上部に朝日が差し込む。
その光景はこれらの写真では僅かしか表現できていない。
実際にはもと荘厳で美しいのだが、それを伝えるのは難しい。


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小さな滝があった。小さいけれど3m程の段差を
水が垂直に落ちているのでこれはどう見ても
魚は遡上不可能である。

その滝の水しぶきに朝日が当たり、そこに小さな虹が
できる。水しぶきの強弱で虹が微妙に変化する。
それは誠に幻想的である。

その滝壺に餌を投じたが滝の落水の勢いで
なかなか沈んでくれない。それでもそこで1匹釣り上げた。

ここが終点。引き返すことにした。
もう予定の8時半を大きく過ぎている。


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結局、この日の朝の釣果は9匹だった。

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入渓地点に戻ると家主の輝基さんが軽トラで
迎えに来てくれた。皆さん朝飯を待ってますよ。
というので軽トラの荷台に上がり流れゆく山の景色を
眺めながら民宿へ帰宅した。


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納竿、濡れたウエーダーや靴、ネットや釣り道具を干す。

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朝食をとり、家主の輝基さんも一緒にコーヒーを飲む。
支払いを済ませ、帰りの支度に取り掛かる。

朝食後、もうちょっと釣りたいと杉田くんは下の川に
出向いた。彼は今回30匹超を釣った。
私は28匹。数で言えばまあまあだが、小さいヤマメばかりで
ちょっとさみしい。大物を釣るというのはなかなか難しい。


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今朝釣ったものは直ぐに背開きに捌いた。
干す間がないのでサランラップでくるんで
クーラーボックスに仕舞った。帰ったら直ぐに干さねばならない。


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釣ったものはこうしてアミカゴにその都度捌いて
干しておいた。帰る頃にはヤマメの一夜干しの完成である。


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これが完成した背開きの一夜干し。絶品です。
家に帰り炙って酒の肴にしています。

12時川の口の民宿上村を後にする。
上椎葉で買い物と昼食を摂り、福岡へ帰る杉田くんと
別れ、谷山さんと私は国道327号線を下り日向を目指す。
ところが最後の最後にとんでもないことが待っていた。

離合できない曲がりくねった道を進み、もう少しで
諸塚というところで通行止め。それも道路が狭いものだから
片側通行などということができないせいか時間制限で
1時間待てという。そんなのありか?と腹も立つがどうにもならない。
ガードマンが迂回路がありますという。聞けば少し戻り
橋を渡って川向こうの林道を行けば30分ほどで諸塚の手前に
出るのだという。地図で確認するとグネグネ道である。
谷山さんと顔を突き合わせ「どうしようか?」と言っていたら
後から来た車の人が迂回路を知っているという。
ついて行くことにした。

少し戻って松尾新橋を渡り、対岸の林道を先導車の後について
必死についていく。道は狭く、曲がりくねった道を
私の車、最後尾を谷山さんの車。
登ったり下ったり、やがて道は山のかなり高い場所に出た。
遥か向こうに遠くの山々が見え、下に耳川の塚原ダムの
ダム湖が垣間見えた。私は先導車に追いつこうと必死。
少し遅れるとスピードを緩めて待っていてくれるだけに
こちらも必死でついて行く。後から谷山さんに「お前、なんで
あんなに飛ばすんや、俺はついていくのに必死やったぞ、
もう谷底に落ちるか思うたぞ」と言われたが走っている時には
おおついてきてると後続車は余裕に見えたがそうでもなかったようです。
とにかくきっちり30分で工事区間の向こう側にたどり着きました。
しかし、本当に凄い山道でした。





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椎葉釣行 その2

.17 2016 渓流釣り comment(0) trackback(0)
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二日目、朝、雨が止んでいる。雲間にわずかだが青空が見える。
杉田くんと支度をして渓流を目指す。
谷山さんは「俺はええわ。もうちょっと寝て朝飯作っとくから」
ということで後顧の憂いなく、8時半上がりの目標でいざ川へ

杉田くんはすぐ下の吊り橋脇から少し入った滝壺を目指す。
私はさてどうしよう。上流の橋のたもとから川に入ろうか。

橋のたもとまで歩いて来て、渓流へ降りようとすると
新しい足跡がある。あれ?先行者?
支度をして橋下の淵に餌を投じてみるが
まるで反応がない。


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諦めて上の滝壺に向かう。しばらく竿を振るが反応がない。
左の崖を巻いて滝の上に出る。
釣り上がるか引き上げるか思案のしどころである。


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狭い場所で釣っていると必ずと言っていいほどトラブル。
雨で流れが強いので昨日から3B+2Bの錘で釣っている。
糸が緩むと岩の間に錘が挟まってしまう。
仕方ないから強引に引き抜くと錘から先が切れてしまったのを
新しい糸と針を繋ぎ錘を新たに取り付けて再開。
アタリがあったと思って引き抜くと跳ね上がった針が今度は
川を覆う木の枝に引っかかる。それをまた引っ張って
錘のところから切れる。再度、セットし直す。
釣りを再開し今度は跳ね上げた針が上の枝にかからぬように
慌てて下方へ振り返すと糸がもつれて竿に絡まった。
ほぐそうと糸のもつれを直していると雨が降ってきた。
慌てて雨具のフードを帽子の上からかぶる。
嫌になりませんかって? もうとうの昔に嫌になっているのですが
ここで投げ出して子供みたいに泣くわけにも行きません。
糸のもつれを直そうと2箇所の目印を外して口にくわえ
ミミズのぶら下がった針をこの糸の間に通し・・・・・
なんでたった1本の糸がこんなに複雑に絡まるのだろう。
そういえば世間のトラブルもこんなふうになんで?同じ家族なのにとか
なんで?同じ社員なのにとか似ているなあ。などと
一人川の中に立って雨に打たれながら哲学的なことを考えていたが
にっちもさっちも行かなくなりえーいとばかりもつれた箇所のすぐ上で
切ってしまった。仕掛けを新しいのに取り替え
釣り再開。流れで小さなアマゴが1匹かかったのをきっかけに
納竿した。時間はもう9時。あーあ情けない釣果。


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帰ると谷山さんが朝食を作っていてくれた。
ありがたい。

杉田くんは下の渓で10匹釣っていた。1匹20cmがいる。
この時期はこの下の渓がよく釣れるのだが、
秋になるとまるで釣れない。


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食後、雨は土砂降りとはならなかったが、それでも
釣りに行くのはためらわれるほどには降っていた。


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昼まで時間がある。どうしようか。男3人古民家にいても
仕方ない。近くの民宿丹野さん(右田家)へ電話してみた。
おばあちゃんが出られ、圭之さんに変わってもらった。
「こんにちわ、昨日からまた釣りに来てます。」
「雨が降って暇なんで遊びに行ってもいいですか」
「ああ、そうですか。どうぞどうぞ」
ということで「谷山さん、丹野へ遊びに行こう」
「お前、土産はあるんか?」「あっ、ない。けどしゃーない」
誠に迷惑極まりないが3人で行くことにした。
「谷山さん、ゴム草履は足が汚れるよ」
「ほな、長靴履いていこう。」
半ズボンに長靴を履いた格好はまるで腕白坊主のようだ。


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丹野さん(右田家)の庭はとても綺麗なイングリッシュガーデン。
この時期、若葉や春の花が雨に濡れて一際瑞々しい。
奥さんは仕事でお留守。おばあちゃんとご主人が出迎えてくれて
かき餅の入った日本茶とコーヒーをご馳走になった。
道脇の祠が新しくなりましたねというとあれはご自分で作られたのだという。
おいなりさんだというが完成の日に狐がないたのだそうです。
今年の冬はサウナを作りたいなどと話される。
遊び心があり、いつ行っても楽しい会話が弾む。
今年から飼い始めた軍鶏がだいぶ育ってきたという。
牛を飼うのはもうやめたとのこと。生き物は大変ですとおっしゃる。
しばらく話していたら、上村の輝基さんが軽トラでやってきた。
「誰もおらんし、釣竿はあるから、ここやろ思うてきた。」

お昼になったので失礼した。
帰って昼食にカレーを食べる。

午後も雨、食堂のテーブルで谷山さんとずっと話をしていた。
(谷山さんのお話はとどまることを知らず、3時間ぐらい拝聴)
杉田くんは布団に寝転がって寝入ってしまった。

夕方、4時頃だったろうか、雨が上がった。
杉田くんと支度をして渓流へ向かう。
谷山さんは今回も留守番。「おい、晩飯はなんや?俺が作っとくわ」
献立表と材料を示して後をお願いする。
「塩焼きできるサイズを釣ってこいよ」「がんばりまーす。」

さあ、勝負!
(随分長いブログですが、実はここからがいいところなんです。
めげずに読んでください。)


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さて、どこを釣ろう。上流の橋を渡り、支流に入ることにした。
支流の橋の袂から川に下り、ちいさな流れに餌を投じてみた。
アタリがあるようであれば支流を上ろうと考えていた。
川は少し濁っている。ヤマメがいるなら反応があるはずである。
がまるでない。仕方ない。支流を下って本流に出る。
増水してすごい流れである。すぐの淵に餌を投じるが流れの勢いに
餌が直ぐに浮き上がってしまう。諦めて上流に向かう。
浅い流れで2匹のヤマメが釣れた。

このすぐ上によい淵があったはずと行ってみると
水量が多すぎる。右の方に餌を投じると錘が岩の間に
引っかかってしまった。切って針を付け直す。そんなことを
数回繰り返して、気持ちが負けそうになる。約束の夕方6時が
近づいている。止めて帰れば暖かい風呂と夕食が待っている。
がもうひと頑張りしたい。


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この小さな滝壺の左の方にわずかな淀みがある。
ここを狙うことにした。水の落口辺りに餌を振り込んだ。
竿を緩めて餌を沈める。少しずつ竿を上げて上の目印が
水面に出るあたりで止めて竿をそのまま下流へ移動する。
竿先にアタリがあった。小さなヤマメだ。同じ動作を繰り返す。
また、アタリ。上げるとヤマメがかかっている。
気のせいか、少しずつ大きくなる。だが20cmを頂点に
また小さくなるが、ほとんど入れ食い状態。
餌がなくなった。チーン終了。
なんとこの1箇所で15分の間に10匹が釣れていた。
カゴの中には朝の1匹を加え13匹。


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帰り着いたのは6時半過ぎ、東の空に虹が出ている。

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谷山さんが釣ったうちの6匹を塩焼きにしてくれた。
五右衛門風呂に入り、夕食を頂く。ビールに焼酎
遅くまで3人でわいわいやっているうちに夜も更けた。


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あした天気になーれ




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