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家の中で

.24 2020 エッセー comment(0) trackback(0)
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 毎日新聞の日曜版に海原純子さんが「新・心のサプリ」というエッセーを
書いておられる。楽しみにしているエッセーの一つである。先週の題は
「家の中がストレスですか?」だった。時節柄、興味を引くテーマである。


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要点はこうである。〈日本で暮らす人々の心のベクトルが常に外に向き、
静ではなく動に傾いていると感じる。外からの刺激をうけて動く感覚に慣
れていると、家の中でずっと過ごすことが苦しくなってくる。家の中で、心
を外でなく内に向けていく時間が結構好きだ。そうした時間がないと、絶
えず、外からの刺激と外からの情報にふりまわされて心が落ち着かなく
なってくる。今のように大規模な感染症拡大のリスクの時もそうだし、人生
の雨降りのような時や、年をとった時、病気の時もそうなるだろう。どうして
も外に出られなくなった時、そんな状況の中でも、気持ちをすさませること
なく心豊かに過ごすすべを自分なりにもっていることはどんな人にも必要
だと思う。〉


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今は周りを木々に囲まれた田舎の一軒家に住んでいるから、家にいても
バランスがとれた生活を送っているのだが、大阪でマンション暮らしが長
かったころを思うと外に出たい気持ちがよくわかる。週末の休日は何もな
くても、家内を誘って近所の河辺をよく散歩したし、夕方は近所のスーパー
へ一緒に買い物に行った。余裕がある時は車で遠出をした。家の北側から
山道を抜けて亀岡経由で丹波や京都北山にはよく行った。一駅先の高槻
や茨木には大型の商業施設があり、買い物や映画によく行ったし、たまに
は京都や大阪、神戸にも行った。都会に住むことの良さは文化施設、観光
買い物、など家の外に満遍なく様々な魅力が散りばめられていることにあ
る。都会に住むという事は家の中だけで完結しない大きなネットワークに
絡まれて生きていることにあるのだろう。それは非常事態でなければ実に
うまく回転していて問題ないのだけれど、こうした非常事態時には実に脆弱
さを露呈してしてしまった。多くの人が集まることのメリットの集合体。それが
都市である。


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今、日本の端っこの宮崎県の中でも端っこの串間市というところに住んで
いるとたまに行くと楽しい都会が不特定多数の人々に囲まれる安心感、
人ごみにまぎれる無名感、そういったものも大切だったのかもと思ったりする。


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私は本屋が好きで雑誌のコーナーなんかをぶらぶらするのが好きだ。アウト
ドアーやインテリアや料理やファッションや雑貨や興味あることがたくさんある。
でも時々そうした雑誌の写真を眺めていて、ハッと気づくことがある。こんなと
ころで、時間をつぶしているより、素敵な写真の料理を自分で作って、おいし
そうなお酒のページをうらやましそうに眺めていずに自分でお気に入りの酒器
に手元にある酒を注いで味わう方がずっと楽しそうだなと気づくのである。
雑誌の情報は消費をあおるだけではない。生活を豊かにする気づきも含んで
いる。情報は自分の豊かな生活に還元されることで生きるのだ。


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3月は様々な活動やイベントがすっかりなくなってしまった。予定表が久しぶり
に空っぽだ。でもそれを内に向けていく時間で埋めていくしかない。






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エッセークラブのお雛祭り

.04 2020 エッセー comment(0) trackback(0)
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 2月末に図書館から連絡があり、3月いっぱいは会議室を貸さないと
云ってきた。これだと病院は当然ながら、高齢者施設も同じだなと予想
された。3日がエッセーサークルさくらの合評会で21日が読書会だ。場
所がない。困ったことになった。そこで「あっ」と思い付いたのが先日中
止になった本城地区のおひなさま雅まつりである。まずは読書会である。
読書会のメンバーの内約半数が本城在住だ。実行委員会会長の実藤
さんに電話を入れる。21日の午後、別宅を読書会で使いたいので貸して
もらえませんかと。快く引き受けて下さった。おまけに「こん雛飾りはそん
まま置いちょくが、もういつ片付けてんよかっちゃが」というおまけがつい
た。遅まきのおひな様、その頃には実藤別宅庭の桜もきっと咲き始める
頃だろう。


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 さて次に3日のサクラの方は、事務局をされている今江さんに電話した。
「エッセーサークルで合評会を開くから、別宅を貸してもらえませんか。
まだ、おひな様飾っちゃっとでしょう」「どうぞどうぞ」という事で、急遽、
3月3日のサクラの合評会はおひな様の前で行うことになった。実は出席
者が少なければなしにしようと思っていたのですが、こういう時に限って
全員出席するという。「3月3日、おひなさま、ムフフフ・・・」我ながらいい
企画である。


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 当日、午前中に手土産とおやつに桜餅を買っておいた。二人は直接
行く。私は寿楽園の駐車場で車を乗り換えてもらって私の車に二人乗せ
もう一人は車で後をついてくる。結局この日は6人全員が揃った。


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 おひなさまを飾った今江んさん宅の別宅は入ると囲炉裏に火が入り
部屋には石油ストーブも炊いてある。心遣いありがとうございます。初め
て本城のおひな様体験する人もいて、部屋に入ると飾り付けられた様々
なおひなさまや飾りつけの趣向を見て感心することしきり、奥さんも嬉し
そうだ。まさか会議室代わりに使用するとは・・・・・
おまけにこの日は3月3日のお雛祭りの日、私以外はみんな女の子??
大変喜んでもらえました。


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 さて本題の合評会、この日は6人中5人が作品を持ち寄り、各自読み
上げて講評。楽しいひと時を過ごしました。






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毎日ペングループ宮崎 第36回 総会

.27 2020 エッセー comment(0) trackback(0)
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 毎年、2月末に開催される「毎日ペングループ宮崎 総会」が今年は
直前にどうするかでかなり迷われた様子。幸いにも今回は幹事グルー
プではなかったが、今回の幹事グループ県南はほとんどが宮崎市在
住。結局、取りやめにはならなかったものの、午前中の総会のみで、
お昼と交流会は中止になった。会場入りすると手を消毒、全員マスク
着用で会議は始まった。


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 昨年は地方紙が宮崎だけだったのが、宮崎、鹿児島、熊本の3県合同
になった直後で、会員が大いに動揺していた。確かに掲載される回数は
減った。けれど、新聞自体が既にメディア媒体として衰退期にある現実
がある以上、我々にはどうしようもない。


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 さて今年は長い間選者をされていたみやざきエッセイスト・クラブ会員
の戸田淳子先生が辞められ、新たに興梠マリア先生が選者として私たち
の作品の評価をされることになった。


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 既に数日前の新聞で今年の年間賞は宮崎市の柏木正樹さんの「霧の
記憶」に決まっていたが、恒例の年間入賞作品の朗読があった。これは
この1年の間に月間賞、佳作に選ばれた作品を該当者が読み上げて最
後に選者の戸田先生が講評されるというものである。月間賞が6作品、
佳作が12作品。3県合同で毎月選ばれる月間賞は1作品、佳作は各県
1作品である。月間賞を宮崎県が6とっているというのはレベルの高さを
誇ってよいのだと思う。ちなみに私たちグループ「ひこばえ」からは月間
賞1、佳作5である。私の作品は3月に「丸メガネ」で佳作、11月に「一手」
で佳作でした。


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 驚いたのは、年間賞の柏木さんの作品が月間賞ではなく、佳作であっ
たこと。選者の苦悩が知れる。つまりこうである。2年続けて九州大会で
の大賞が取れなかった。そこで今年は自分の好みは捨てて、来年の九
州大会の選者、小説家高樹のぶ子女史の好みに合わせて選んだ。柏木
さんの作品はかなり文学的である。わずか250文字の世界。そこにどん
な風景や感情や抒情性を描くのか、奥の深い世界を垣間見た気がした。
各自が朗読した後、戸田先生から一人一人に講評をいただいた。いつもな
ら無難に褒められるのに、今回は少し厳しかった。曰く「深みが足りない。
選んだテーマの奥底に何を感じたのかもっと突き詰めて」「最後を無難に
スルーしている。最後こそ大事ですよ」などなど。
 
 最後に戸田先生からエッセーを書く上での注意点を
1.あったことを具体的に書く。
2.「頑張ります」だけではだめ、どう頑張るかを具体的に書く。
3.父、母と簡単に書かない。その特徴を少し入れる。
  例えば、のっぽとか、手が大きいとか。具体的に書く。
4.「仲良く」という表現も「手を握った」とか具体的に書く。
5.出だしで引き込む。情景描写。
6.余韻を残す。
7.たくさん文章を読む。
8.誇りをもって歩め。

 戸田淳子先生、長い間ありがとうございました。

 


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焦点

.03 2020 エッセー comment(0) trackback(0)
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縁側に石臼が置いてある。水を張って水草を入れメダカを飼っている。
メダカは10匹くらいいる。昨年春に生まれた子供が成長して前から生き
ている赤いメダカは一匹だけになり、全く世代交代してしまった。今は冬
真っ盛りでメダカは底でひっそりと生きている。


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水槽はこんな具合。水は乾燥して次第に干上がっていく。月に一度
くらい、新しい水を足してやる。水は塩素を抜くために一日バケツに
汲み置きしておき、塩素を抜く溶剤も加える。そういえば、お風呂も
一番風呂は塩素が含まれているので体に良くないらしい。これまで
入浴剤を入れていたがそれに加えて、出汁を小さじ1杯入れるとい
いというので味の素を入れている。ある日、気づいたら味の素が切
れている。仕方ないからあごだしを入れた。お風呂は誰かの後に入
ると塩素がうまく抜けるらしい。こういうのを知ると「お父さん、一番
風呂に入ってください」と言われてえらそうに入っていたお父さんって
なんだろうな。


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カメラは面白い。オートフォーカスを手動に切り替えて水草ではなく
水に映る後ろのすだれに焦点を合わせると面白い幾何学模様が
浮かび上がってくる。


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すだれの向こうに焦点を合わせると突然裏側のクロガネモチの葉が
浮かび上がった。


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すだれにはクロガネモチの葉が影になって映っている。ぼんやりした
緑色は葉そのもので黒いのが影であるが同時に映って面白い。
虚実ないまぜというやつだ。


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もっと焦点を遠くに向けると遠くの緑が映った。逆に手前のクロガネモチの
葉の影とすだれは手前でぼんやりとその存在を潜ませている。

何という事もないのだが。こうした虚実ないまぜの話は世の中にたくさん
ある。今世界中が中国で発生したコロナウイルスのみに焦点を当ててい
るが現実はインフルエンザの方がはるかに猛威をふるっていてその被害
も多いのだという。焦点をちょっと変えると違う世界が見える。あなたの目
の焦点は今どこにあっていますか。





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冬の庭

.30 2020 エッセー comment(0) trackback(0)
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 昨年は柿が豊作だった。しかしながらうまくいかないもので
暖かすぎたのと忙しすぎたので大量の干し柿を作るというわ
けにもいかず、12月に埼玉に出かける前に100個ほどを作っ
たに過ぎなかった。埼玉から帰って時間があればなどと思っ
たりしたが、年末にそんな余裕などありはしなくて、結局大量
の渋柿はなったまま年を越した。渋柿は熟してくると甘さが
増す。そこへたくさんの野鳥がやってきて、毎日ギャーギャー
とうるさかった。正月を過ぎるとすべて食べつくしたと見えて
静かになった。


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 やれやれと思っていたのだが、数日後、庭の垣根脇や意外
身近なところで野鳥がバサバサと音を立てて飛び去る光景に
出くわした。私の家の周りにはあちこちに赤い実を付けた植物
が多くある。センリョウ、マンリョウ、南天、クロガネモチなどで
ある。どうやら狙いをこちらに定めたようで、庭の赤い実はみる
みる姿を消していく。庭先に水場がある。野鳥はここに立ち寄っ
て水浴びをしたり、水を飲んだりするらしく、その都度周囲に糞
を撒き散らしていく。


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 赤い実を食べられて庭の風情が無くなることに輪をかけて糞
で周りを汚す野鳥に忌々しさを覚えたが、有る時、ふと気づいた。
先にあげた植物は赤い実を野鳥に食べられて、野鳥が糞をあち
こちに撒き散らすことで子孫を増やしていく。そういえば、植え替
えたり、株分けをしたわけでもないのにいつの間にか赤い実を付
けた植物が明らかに増えた。鳥と植物は助け合って生きていた。
私は、人の論理でただ野鳥を忌々しく思っているが、自然の摂理
の前でなすすべもない。


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 昨日、お墓に行って供花の水を替えようとして、これまた花の周
囲に野鳥の糞を見つけた。花を見て驚いた。菊の花の白い花びら
だけが食いつくされ、花芯の黄色い部分のみが残っていた。


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 先日、友達と色んな話をしているなかで、そういえば、いくら田舎
でも、,昔はメジロや鶯は近くの山に行かないと見れなかったのに、
今は庭先で見るようになったというような話になった。確かに鳥に
すれば自然に点在する餌を見つけるより里に下りて人が育てた
木々の花や植物の実を狙う方が効率がいいのかも知れない。野
鳥も人間同様都会が住みやすいようだ。いつの間にか我々人間が
鳥たち自然の営みの一部に組み込まれているのか?あるいは鳥
たちが人間同様都市化しているのか?本当のところは知らない。





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