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7人の運動会

.24 2019 街づくり comment(2) trackback(0)
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振り返ってみて、一つの家族が光り輝いている時期がある。
私の家族、正確には私が子供であった家族つまり、父がいて
母がいて、兄弟がいて一緒に仲良く暮らしていた頃の話である。

私の父は教師をしていたが、私が小学校の6年生になる
春に椎葉村小崎小学校の校長として赴任した。今は串間
から車で4時間で行けるが、当時は日南線で宮崎まで
行き、宮崎で列車を乗り換え、日向駅で下車、ここからバスに
乗り、4時間を経てようやく上椎葉に到着した。時間が長い
ため、途中諸塚でトイレ休憩があった。さらに上椎葉から
タクシーに乗り30分、椎葉ダムのダム湖が終わる辺りに
小崎小学校はあり、そのすぐ隣に職員住宅が数棟並んでいた。

いまでもこの時の不安感や心もとなさを覚えていて、
串間を去る時、都落ちするような、時代に取り残されたような
そんな不安感を思い出す。唯一の慰めは家族が一緒で
あったことだった。

小学校は全校生徒が125人で、一学年で20人近くいて、
兄弟で在籍している子供が多かった。現地の子供たちと
交わる様になって驚いたことがある。子供たちは何でも
自主的に事を進めるし、意見もどんどんいう。大人に対して
も一人前の口をきいた。驚いた。串間の小学校では一学年
5クラスあった。クラス委員などをしていても、自分では何も
できなくて、おとなしく過ごしていたように思う。
今振り返るとこの一年がいかに充実していたか。それに
何をするにしても家族一緒に活動することが多かった。
例えば、夕方、家族そろって学校の下の川で魚釣りをする
そばで母が釣った魚を捌いて、それを持ち帰って炭火で
火ぼかしにした。日曜日には家族そろってお弁当を持って
下流の広い河原で魚釣りをした。この村は学校行事を中心に
動いていて、生徒の父兄が何かあると学校へやってきた。
学校を中心にした半径1Kmほどの狭い世界。それが
すべてだった。でも実に濃密だった。

私は1年だけここで過ごし、卒業と同時に宮崎市にある
日向学院というミッションスクールへと一人旅立った。
もちろん、春休み、夏休み、冬休みにはこの小崎の社宅へ
帰省した。中学3年になった春、家族は転勤で串間の今の
実家へ帰ってきた。

定年退職で串間へ帰ってきた翌年、妹夫婦とこの地を
50年ぶりに訪れた。見知った人がいるか不安だった。
が、あちこちで旧友たちに再会したし、お年寄りたちは
父や母のことを覚えていてくれた。
以来、毎年この地へ春と秋に釣竿を抱えて通うようになった。

過疎化の波は激しい。数年前から小学校や中学校の
統廃合の話でもちきりだった。同じ椎葉から日向学院へ
他に二人が行ったのだがそのうちの一人が現在椎葉村の
教育長をしている。その教育長の旗振りで今回、
椎葉村のすべての小学校を閉校にして椎葉小学校1校に
してしまおうというのである。もちろん各集落は反発した。
しかしである。中心地上椎葉の小学校ですら50人しかいない。
ここも複式学級になる寸前なのである。子どもたちの教育を
考えて、1学年1クラスを保持することを目指して村内の
小学校を一つにまとめる決定がなされたのだった。

そういうわけで、今年1年でこの小崎小学校は閉校となることが
決定した。私は4月に入学式に参列し写真撮影を行った。
新入生は女の子一人だった。そして今回その一人を加えた
「最期の7人の運動会」を仲間3人と撮影しにやってきた次第。
一人はビデオ撮影。残り二人が写真撮影。


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前置きがずいぶん長くなった。
運動会当日は前日の台風が嘘のようによく晴れて、秋を
思わせるような涼やかな風が吹いていた。日差しは時間の
進行とともに暑くなったが、日陰は涼しい。皆木々の日陰や
テントの下で暑さを凌いでいた。

子供たちは始まる前から屈託がない。明るいし、人懐っこい。
7人だから、3人と4人に分かれ、赤と白で競い合う。
もちろん集落の人たちのゲームもたくさんあり、見ていて
ほほえましい。数年前の串間市の笠祇小学校の最後の
7人の運動会のことを思い出していた。

いろんな人から声をかけられた。「ほら、岩下校長の息子さんげな」
今年、椎葉村の村会議員になったハジメさんは私の同級生の
弟さんだ。「終わったら反省会があるから出てもらえんですか、
皆に紹介しますから」と声をかけられた。反省会?はて?
何のことはない飲み会である。連れがあったので断ったが、
こんな風に普通に誘ってくれるところが嬉しい。

ここでも子供たちは地元の踊りを担っていて再開した午後一番に
「山法師踊り」を舞ってくれた。問答であるからセリフが多い。
低学年の子がほら貝を吹いたり、古い言葉で問答したりと
見ごたえがあった。

山間の小さな運動会。懐かしい香りに包まれて、セピア色の
思い出の中に昔一緒に遊んだ仲間たちの姿を思い出していた。
私の人生の貴重な1年。家族が全員そろって家族していた
最後の一年。様々な思いが胸をよぎる。

朝9時に始まった運動会は午後3時半に終わった。
とてもいい運動会だった。





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朗読ボランティア養成講座

.20 2019 街づくり comment(0) trackback(0)
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串間市には「カナリア会」というグループがあって、
目の不自由な方々のために毎月発行される市報
を朗読録音しそのテープを届けるということを長年
ボランティアでやっています。

そのグループの主催で昨年秋、「朗読ボランティア
養成講座」が3回に渡って行われました。私もその時
出席したのですが、なかなか緊張感のある講習会で
非常にためになりました。

それが今年再び開催されるというので参加することに
しました。今回は6回に増えています。初回は出れない
と事務局に伝えておいたのですが椎葉行きが伸びたため
急遽出席可となりました。

講習は相変わらず、楽しいながらも厳しいものです。
講師は今回も西山百世(78歳)さん。

今回のテキストは
第1回  蜘蛛の糸 (芥川龍之介)
第2回  旅の人、島の人 (俵 万智)
第3回  和尚さんと河童 (中村地平)
第4回  お辞儀 (向田邦子)
第5回  無名の人 (司馬遼太郎)
第6回  クリスマスの鐘 (アメリカの昔話)
      サンタクロースって、いるんでしょうか? (中村妙子訳)


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今回は芥川の蜘蛛の糸の朗読です。
順に4,5行ずつ朗読します。おかしいところはその都度先生から
チェックが入ります。
「あなた、声が小さいよ。ほらあそこにいるおばさんに
聞こえるように、はい、もう一度」
「あなた、声が可愛すぎる。もっと普通に。そう。よくなった」
「はい、そこは前のほうを高く。はい。もう一度」
「そこは、そんなに切って読むと意味が通じないでしょう。
続けて。はい。よくなった。もう一度、最初から」
万事、このようなチェックが入ります。朗読が終わると
ほっとします。

とにかく、パワーフルな先生です。今回初めての方も
何名か来られていましたが、びっくりしたでしょうね。
一緒に小学校の読み聞かせをやってる武田さんに
前回同様、一緒に行きましょうと声をかけたのですが、
「イヤー、私はいじられるのが嫌で、行きたくありません」
と断られてしまいました。

学生時代は当てられて答えるという授業風景はざらでしたが
大人になるとなかなかそういう緊張感のある講習会と
いうものには出会わないものです。まして、読むそばから
駄目だしされるというのはなかなかつらいものがあります。
でも、皆の朗読や先生のダメ出しをずっと聞いていると
なんとなくですが朗読のコツのようなものがうっすら見えて
きます。ああ、こういうことか。これは体で覚えるしかないのだ
と。人に伝える技術は自分がこれまで慣れ親しんできた世界を
俯瞰しながら、自分を客観視する場面でもあるようです。





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観月会

.17 2019 街づくり comment(0) trackback(0)
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私の住む小路区第5班は10戸の世帯で構成されている。
そのうち、4戸は私が幼いころから見知ったお隣さんで
新たに入ってこられた住戸を含め、いたってまとまりの良い
コミュニティを形成している。

ささやかではあるが、春の花見会に秋の観月会は
欠かせない行事になっている。今年は15日(日)の
夕方6時から2時間ほど観月会を催した。

ところで今年の中秋の名月はいつだったのだろう。
国立天文台の資料を読むとこうあります。

今年の中秋の名月は、9月13日です。
「中秋の名月」とは、太陰太陽暦(注1)の8月15日の夜に見える月のことを指します。中秋の名月は農業の行事と結びつき、「芋名月」と呼ばれることもあります。中秋の名月をめでる習慣は、平安時代に中国から伝わったと言われています。
今年は9月13日が中秋の名月、翌日の9月14日が満月と、中秋の名月と満月の日付が1日ずれています。
太陰太陽暦では、新月(朔)の瞬間を含む日が、その月の朔日(ついたち)になります。今年は8月30日(新月の瞬間は19時37分)が太陰太陽暦の8月1日、9月13日が太陰太陽暦の8月15日となります。一方、天文学的な意味での満月(望)は、地球から見て月と太陽が反対方向になった瞬間の月のことを指します。今回は、9月14日13時33分に満月となります。

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昨年まで、Tさん宅の中庭を会場に貸してもらって
いたのですが、ご主人が高齢のため、今年から
出席できないというので、会場を私の家の前の
三叉路にあるIさん宅の駐車場を会場にしました。

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6時の開始時、月はまだ出ていませんでしたが、
しばらくすると東の空から見事なお月さんが昇って
きました。実は一日前は雨でした。雨だったら
Hさん宅の屋根付き駐車場を借りようかなどと
心配をしていたら、この日朝から見事に晴れ
夜になっても空は晴れわたっていて月が天空を
昇っていく様を見ることができました。

この日、昔子供のころ一緒に遊んだ仲間に声を
かけたところ、手料理を持って駆けつけてくれました。


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新たな家族に子供が生まれ、その子供が成長するさまを
見ていると月日の経つ速さに驚かされます。
隣のIさん宅は昨年、一人生まれて男の子3人、
上の子は今年から小学校1年生です。
会場の隣家の子供は2人、Tさんの家の末っ子は
今年高校3年生ですが嫌がらずに顔を出してくれました。

大人の顔ぶれを見ていると毎年、変わらないように
思うのに、子供たちを見ているとああ、こんなに
月日が経ってしまったんだと実感してしまいます。


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8時に一旦会場を片付け、3人で班長宅に上がり込み
9時から11時まで2次会。久しぶりに深酒してしまいました。




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写真展ーねたろう神事

.19 2019 街づくり comment(3) trackback(0)
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 突然の電話だった。蘇鉄の会の河野さんからだった。
7月から連絡が途絶え、会の活動が夏休みに入ったかのように
休止してしまっていた。「明日、和史さんとこに集まってくれんね」
「なに?」「写真展再開するから、パネルを作るんで集まってほしい」
「それと、ねたろう神事の解説文書いてくれんね」「急に電話してきて
無茶苦茶やな。分かった」

 実は春に笠祇古竹地区の濱崎さんの追悼写真展がずっと
そのままになっていたので、気になっていたのだが、別の企画が
ひとつ入ったので7月の初め頃、河野さんが自分で撤収してくれた様子。
それでもずいぶん長い間、その写真は展示されていた。
置いておいたノートに見た人の感謝の言葉が綴られていて
嬉しい限りである。


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 和史さんの家を訪ねると既に3人が来ていた。今回の写真展のテーマは
2月20日に取材した串間神社の春の大祭「ねたろう神事」である。
写真は4人の撮った写真から既に選んでA4サイズに焼いてあった。
枚数は50数枚。慣れた手つきで皆手際が良い。あっという間に
写真をスチレンボードに張っていく。
 張り終わって、お茶を飲みながら近況を報告しあう。
「一体、連絡もなしでどうしてたんや」「体が思わしくなくて
死んどった。今週末手術して短期入院や」「まあ、こういう
危なっかしいのが一番長生きするかもね」
和史さんが広野地区の奇祭「もぐらもち」の再開を目指して
議員さんや地元の有力者の意見を聞いてくれていた。
難しいのは地元の人たちの方がこの奇祭についての文化的価値
に気付けていないことだ。地域の人間に部外者がなかなか
踏み込めない。
 私が主張しているのは「串間祭りサミット」官民一体になって
祭りの主催団体に集まってもらい、互いの問題点を話し合う場だ。
「早くやらないとやばいね」「今、教育委員会のMさんが
入院しちょっと」「・・・・・(溜息)」

 「今日昼から市民病院ギャラリーに展示してしまおう」
「ちょっと待って、高校野球が終わってからんして」と私。
「3時やったら、終わるやろ」「じゃ、3時に」

 昼食をとって、高校野球準決勝 星稜ー中京戦を見る。
奥川投手が8分の力で投げていて危なげない。
星稜高校の一方的な試合になった。例の延長戦を
勝ち抜いたことで選手一人一人が見違えるように自信に
あふれている。死地が跳ね返す力を与えるさまを目の当たりにする。
不思議なものだ。

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 ということで、野球を見終わって市民病院ギャラリーへ行くと
丁度3時。展示も慣れてきて手際よい。少ない人数でも
それぞれが役割分担して1時間で作業は終わった。
ざっと眺めると祭りの獅子舞や神主さんの衣装の赤が映えて
いい写真だなと思う。


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 作業が終わって話をしていると用事で遅れた武田さんが
夫婦でやってきた。そこでまた腰を据えて蘇鉄の会の活動に
ついていろいろ話をする。
① 祭りサミット
② 研修旅行ー椎葉村小崎小学校運動会最後の運動会撮影
③ 来年の写真カレンダー作成ー短歌会とのコラボレーション
④ 来年の芸能祭り対応


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7,8月は家にいることが多かった。人と話すことが少なくなっていた。
久しぶりにこうして仲間と身近な問題について話し合うのは
とても大切なことだ。そうした仲間がいることがありがたい。

今回の写真展「ねたろう神事」の展示は9月末まで





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九州窯元行列in串間

.24 2019 街づくり comment(0) trackback(0)
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陶器市が今年も串間で開かれた。陶器は嫌いではないので
毎年、行くようにしている。昨年はたまたまこの時期に
会社時代の同期会が伊勢志摩であり、そっちへ行ってる間に
陶器市は終わっていた。

毎年行っていると顔見知りも出てくるし、同じ窯元だと作風の
変化にも気を留めて眺めるのは楽しい。

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先日、鹿児島県霧島市の和気神社に藤の花を見に行った話を
したけれど、そこの出店に見たことのある器が並んでいる。
あれっと思って販売しているおばちゃんの顔を見ると
いつも串間の陶器市で見る顔である。「今年も串間に来られるん
ですか?」と声をかけるとびっくりした顔で「串間の方でしたか」
としばらく話をした。国分の窯元なので明らかに和気神社の方が
近くて、串間ははるかに遠い。「今年は旧吉松住宅の奥のお座敷
になりましてね」「へえ、一番いい場所じゃないですか。良かったですね」
などと話は続くのですが、陶器は何も買いませんでした。

さて、串間での陶器市、始まった日に早速行ってみました。
行く前に心しておくことがありました。買いたいものは事前に決めておく。
で何かと言うと「盃1個のみ」。ということで今回は盃を主体に見ました。

外部テントの中を先に覗き、旧吉松住宅に入ります。
入ってすぐの広間はいつもいい感じの窯元が展示してあるのに
今年は少しスカスカな感じ、手前は少し個性の強い作り手、手書きの絵
というより藍を叩きつけたような斬新なデザイン。波佐見焼きですと言われて
えっと驚く。波佐見は絵を見ればひと目で分かるつもりでいたが
若い作家さんはこういう前衛的な抽象画風の作品も作るのだ。

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奥の座敷との間に洋間がある。ここはいつも展示が様になる。
はっきり二つの作風に分かれている。深緑の黒々とした器が
まるで青銅器のようで、よくもまあこんな色が出るものだと片口に
盃を見ていると「阿蘇山の火山灰で作りました」という。「これ、
青銅器みたいだから角ばったデザインがいいね」というと
作るときの苦労話が出る。でもこれは盃だけってわけにいかないな。
片口とセットだと「ひえー・・・・」止めた。隣の棚の白い方を見ていたら
見覚えのある湯呑が置いてある。ひょっとして、「いつも奥さんが
来られてます?」「ええ、そうなんですよ」「一昨年、この場所で
この湯呑に近いものを買ったんですよ」「わたし、こちらには
始めて来ました」「そうだったんだ。夫婦で全く違うものを作られる
んですね」実はその数年前にも焼酎用のごつい器を買っている。
釉薬に漬け込む時にわざと指の跡を残した作品で、色がいい感じで
買ったのだったが、それはひょっとするとご主人の作品だった
かもしれない。

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奥の座敷に行くと先に話した国分のおばちゃんが沢山の器を
並べてお客さんと話されている。ほとんどが藍色の染付で
我が家には結構沢山の品がある。何やかや言いながら
毎年、某か買ってしまう。色合いが茶、黄土色系の楕円の
サラダ用の深めの皿を見つけた。結局、2回目に行った時に
それを買ってしまった。

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で、盃はというと外のテントでなかなかいい風合いの片口と
セットになった盃がいい味で眺めていると「それ粉引きなんですよ」
「ちょっと手を加えて風合いを出してます」ずっと大きかったら
茶道でお茶用に使えそうだ。湯呑にしては小さいが盃にしたら
大きい。でも親指と人差し指でつまむというより、指を全て使って
掴む感じ。お酒は半分以下くらい注いで丁度いい感じかな。
「これ、ください」




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