漁師の家竣工2

.31 2013 工事記録 comment(0) trackback(0)
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前回内観を紹介した。今回は外観。家の周りがまだ整理されてなくて今一いい写真が撮れない。外観は単純な切妻。田舎では単純にするのは勇気がいる。入母屋で玄関に小庇が出て重厚なスタイルが求められるからだ。外観はできるだけ質素で単純、寡黙である方が今回はよかろうと考えた。近所の人は玄関や勝手口より縁側の土間空間からこの家を訪れることを期待している。

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土間空間には既に主人の漁の道具が山積みされている。晩夏の涼しい風を受けながら主人はここで日がな仕事をする。今年のフグの豊漁に期待することにした。

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どうしても西側に玄関を持ってきたいというのが主人の要望であった。北側に風呂、トイレを持ってくることでプランをまとめた。玄関扉の両サイドに窓をを取り、明るい玄関とした。内部は土間から居間、玄関を抜けて風が北側に抜けるよう配慮した。

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東側は、北に和室、南に洋室。勝手口の見えるところがキッチンである。これから主人には庭のしつらえをもうすこし頑張って欲しいのだが、およそ庭というものに興味を持っていない。さてさて・・・・
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漁師の家竣工1

.29 2013 工事記録 comment(0) trackback(0)
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「漁師の家」ついに完成しました。
100㎡(30坪)の小さな住宅です。私の亡くなった弟と同年の甥一人の住まいです。今年の2月末に火災で家が全焼。三月に基本設計、四月に設計事務所立ち上げ、4月5月と設計をして、6、7、8月の約3ヶ月で工事は完了しました。
吹き抜けの居間を中心に西側に主人の部屋、東側には現在宮崎市で働いている弟の部屋。東北側に居間と空間的につながる和室を設けました。キッチンは男所帯ですから居間から独立させ引き戸で隠せるようにしてあります。「なぜ?」どうせ綺麗に使うわけがないとの読みです。


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和室は少し一般的な作りをひねりました。田舎の場合、こうして仏壇をきっちり取りますので落とし掛けで畳空間と一線を画し、壁のトーンを落として床の間の仏壇を両端に配置しその間に簡略式の書院を配置し小窓を設けました。障子は横棧の吹き寄せ。東側に窓があり開けると東側のこんもり繁った木々が見えて庭とのつながりもいい感じです。

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主人の部屋は、全て木にして欲しいというので天井はシナベニヤを底目で貼りましたが壁は無垢の杉板の縦張り、床は桜のフローリングです。最近は部屋の前の土間に腰を下ろし日がなふぐ釣り用の仕掛けを作っています。

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「将来は、一緒に住んだらどうか」家を設計し始めた頃の私の提案です。最初は乗り気ではなかった弟が部屋のスケッチを見せると急に乗り気になりました。どうも吹き抜けとロフト、それに壁一面の書棚がいたく気に入ったようです。「書棚に何を置くんか?」と問うと「部屋に山積みになっている漫画を並べたい」とのこと。早速、先週あたりからせっせと漫画を運んで並べているようです。

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独立キッチン。キッチンユニットの向かい側は作り付けのローキャビネット、上部は前面窓です。突き当りが勝手口。男所帯にはもったいないようなかなり贅沢なキッチンです。火はIHヒーター。将来ボケるからだそうです。

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浴室は1616のシステムバス、洗面台は造り付け。水回りはどれも光と風が十分入るように作りました。夏は家中を風が抜けるように計画してあります。

仕事にきた電気屋さんに聞いてみました。「どげね、こげな家は」「ここらじゃ、家ゆうたら座敷に和室二間を家の一番いいところに作って、それに部屋を二つ三つ付けるだけやもんね」



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漁師の家

.07 2013 工事記録 comment(0) trackback(0)
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内部の壁は一部を除いてビニルクロス仕上げである。各部屋のクロスをリリカラーの上代1000円の見本帳から選んだ。先週、内装屋のオヤジが見本帳を置いていってくれたので、決定したものを現場でパテ下地作業している息子さんに説明した。現場で母親と息子がパテ下地の作業中であった。「親父さんと違って真面目そうな息子さんですね」というと「いや、あん人も真面目よ」ときた。「しかし、やっぱ営業は親父さんやね」母親は嬉しそうに笑っている。先日、自宅のふすまを張り替えた。こちらは夫婦で一緒に仕事をされていた。田舎の人たちは総出でよく働く。

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この「漁師の家」は敢えて木製デッキは作らない。代わりに豆砂利洗い出しの土間をつくることにした。網を繕ったり、仕掛けをこしらえたりするのに、この場所がいいのだそうだ。風がよく通り人の出入りしやすい場所になればいいと思う。

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ヨシくんには弟がいる。宮崎市で働いている。二人共独身である。今回計画するにあたり、弟の部屋も作り将来は一緒に住めと提案した。最初は乗り気でなかった弟もロフトや壁一面の本棚のスケッチを見せてやるとだんだん乗り気になってきた。今では自分のこの部屋が気に入って完成を楽しみにしている。

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家具工事や建具工事も進んで外構工事も始まった。もう少しである。


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上棟式

.28 2013 工事記録 comment(1) trackback(0)
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27日、上棟式をやるというので、午前中行ってみることにした。一日前同様、行けば行ったでいろいろ聞かれる。ヨシくんは鹿児島に行ったまま帰ってこない。宮崎から弟のヒトシが来てくれた。今回の建て替えを機に将来は一緒に住めと二人分の個室は最低限用意した。その部屋のロフトの件で一部設計変更することになり、棟梁を呼び出して現地で打ち合わせをする。私の方は前回宿題になった部分を詳細スケッチにして渡し指示をする。

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セレモニーの弓矢はいつ立てるのか聞くと夕方4時頃だという。一旦帰ることにして、夕方再び現場に赴く。屋根飾りを丁度立てるとこだった。本来はここで餅まきをするのだが今回は建て主の意向でなし。夕方お祝いの折詰を頂いて帰った。

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さあ、いよいよ仕上げ工事の開始だ。骨格が見えてきてこれから細部に入ると思っていたら、上がり框の材料は何にするのか、床の間の落とし掛けの材料は?床框の材料は?地板は何にする?といきなり細かな話になってくる。
一つ一つ答えを返して、今度はこちらから電気屋さんと水道屋さんに早目に打合せしたいと要請をする。


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この日、風が強く吹いた。沿岸部の風はひとしお激しい。突き抜けるような速さで塩水を含んだ湿った風が沿岸部の木々をなぎ倒すように駆け抜ける。遠くに晴れ間から僅かに覗いた夕方の日差しが海面をやさしくなだめるように照らしていく。この曇り空の向こうに実はもう真夏の青空も太陽も存在しているはずなのにまるでその気配を感じさせず、こうした無彩色の光景がいつまでも続くような気になるのである。


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棟上げ

.24 2013 工事記録 comment(0) trackback(0)
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先週末、27日大安に棟上げをするからと言いおいてヨシくんは、鹿児島へ漁にいってしまった。プレカットは工場が混んでいるのかなかなか仕上がらず、焦った大工はようやくあがった材木を雨にもかかわらず建て込むという。雨の中、様子を見に都井の現場に向かう。 

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手前の道路に車を停め、近づくと部落の家並みの向こうに白木の棟が見えてきた。やはり立上がってみると大きく感じる。雨の中、大勢の大工さんが働いている。

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近づくと、目はもう気になるところをチェックしている。プランの隅ずみまで頭に入っている。中に入ってみたいが上に上った大工の切る木々の切れ端が時々音を立てて落ちてくる。

大工の棟梁はひどくなる雨に終了の宣言をした。


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帰りに北側の道路から、側面をみる。緑の景色の中に新しい家の骨組みが沈んでいる。いよいよ忙しくなってくる。


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